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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン68 覇王達の戦い(後)
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返り、銀の雨となってダーク・ガイアへと再び襲いかかっていく。

「この瞬間、戦闘で破壊されたイーグルは相手モンスター1体に寄生してその動きを操る!今僕が受けたダメージは倍近くにしてそっくり叩き返してやる、さあやれ、ダーク・ガイア!ダーク・カタストロフ!」
「甘い。トラップ発動、デストラクト・ポーション!俺の場のダーク・ガイアを破壊し、その攻撃力分だけライフを回復する。ダーク・ガイアよ、俺の糧となれ!」

 かりそめの姿を脱ぎ捨てて真の姿となったグレイドルの猛攻を前に、ダーク・ガイアが四散する。その中心から抜き出された魂が覇王の鎧に吸収されると、オブライエンの火霊術によってボロボロになったはずの鎧が逆再生でも見ているかのように修復されていく。

 覇王 LP100→4100

「まだ、まだだ!ガダーラ、行けっ!覇王にダイレクトアタック!」

 極彩色の羽根をはためかせ、ガダーラが暴風を巻き起こす。モンスターを自分から捨てた覇王にそれを止めるすべはなく、直撃を受ける……だが、覇王のライフはまだ残っている。

 怪粉壊獣ガダーラ 攻2700→覇王(直接攻撃)
 覇王 LP4100→1400

「耐えきられた……カードを1枚セットして、エンドフェイズにグレイドル・インパクトの効果を発動。デッキからグレイドル・アリゲーターをサーチしてターンエンド」

 清明 LP1500 手札:5
モンスター:怪粉壊獣ガダーラ(攻)
魔法・罠:グレイドル・インパクト
     1(伏せ)
 覇王 LP1400 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:守護神の宝札

「俺のターン、守護神の宝札により2枚ドロー。ほう、このカードを引いたか。なら貴様にも少しは役に立ってもらうとしよう。モンスターとカードを伏せ、ターンエンドだ」

 意味深な台詞とともに、不気味なほど静かにターンを終える覇王。今の一撃で仕留めきれなかった時点である程度の反撃は覚悟していたが、ここまで何もしてこないとなるとそれが逆に不気味だ。

「だからって、ここで退いたら勝ち目はない、か。ドロー!」

 ドローカードは……守備表示モンスター1体をそのプレイヤー問わず破壊することができる魔法カード、シールドクラッシュか。あの伏せモンスターを対象にすれば、リバースモンスターだったとしてもその効果を使わせることなく破壊できる。そうではないただの壁モンスターだったとしても、先ほど魔法破壊に反応して憑依能力を使うグレイドル・アリゲーターをサーチするところを見ていた覇王がそれに対抗するためセット状態で場に出したと考えればつじつまは合う。
 となると、危険なのはもう1枚の伏せカードの方か。何が出てくるかわからないから、こちらも万全の状態で臨むとしよう。

「フィールド魔法
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