暁 〜小説投稿サイト〜
マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
謝罪
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けたり一緒に死にかけたりしたのはアイツがS.M.Sに入る前の話だ。それでも奴の先輩である以上、一言詫びを入れるのが筋だろう。

「いずれは本人にも言わせたいが……会える機会が無いかも知れないからな。」

ともかくこれで言いたいことは言えた。

「……貴方ってS.M.Sの人よね?」

「そうだが……それが?」

「ええっと…その貴方がさっき言ってた新人。アルト、だったかしら?彼と会えないかしら?」

アルトと?やっぱり直接謝らせようと?……いや、この感じは違うな。多分……本人にとってはかなり大事な用向き、それも、他人に知られたくない系の。……アイツ何したんだ?

「そうだな……うーん……」

アルトは真っ直ぐな癖に妙にひねくれて素直じゃないからな……えーと、パターンとしては……

A.普通に呼び出す→警戒するかバックれる可能性大。

B.相手がシェリルだと伝えずに呼び出す→顔合わせた瞬間帰りかねん。

C.偶然を装い外で会わせる→渋々でも付き合う……か?

……よし、Cだな。

「アイツが外出する時に連絡する。連絡先は……アンタに直接じゃ不味いよな?」

「……そうね。マネージャーのグレイスの連絡先を教えておくからそこにお願い。」

「了解した。……ところで、そのマネージャーは何でいないんだ?」

さっきからそれが気になっていた。グラス中尉がいるんだしいてもおかしくは無いんだが……はて?

「ああ、仕事中に抜け出して来たから。グレイスまでいなくなると怪しまれるでしょ?」

……何となくだが、シェリルってルナにも似てる気がするな。変に悪知恵が働くトコとか。グラス中尉も渋い顔だ。

「え、でも……グレイスさん心配しない?」

「大丈夫よ。グレイスはインプラントの手術を受けてるから、その気になれば五分で私を見つけられるわ。」

………インプラント、ね。いやまあ、ギャラクシー船団は合法どころか一番インプラントが普及してた筈だしな。不思議じゃないんだが……どうにも肌に合わないんだよな。

人がインプラントしてるのをどうこう言うつもりは全く無いが、それでも自分が、というのにはかなり抵抗がある。実際拒絶反応なんかのリスクもほぼ無くなってメリットずくめらしいんだが……まあインプラント違法のフロンティアで暮らしている限り関係ないか。

「あー、ミス・シェリル?そろそろお時間の方も限界なんですが?」

あ、グラス中尉が動いた。まあ多忙なシェリルだ。今ここにいるのもかなり無理を通したんだろう。

「ええっ、もう!?……はぁ、仕方ないわね。翼、だったかしら?頼んだわね。奏、後はごゆっくり。じゃあねー♪」

それだけ言って楽屋から出ていった。ごゆっくり?何の事だ?

ふと気付けば
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ