第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
1.幻想入り
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るわね」
「俺んちごと幻想入りできませんかね?」
「出きるわよ」
「おお!マジですか!それは有り難い」
「これを使えばあなたでも持ち運び可能よ」
そういうと紫はスキマを出し、漁り始めた。そして取り出したのは、なんかボタンがある、カプセルだった。
「………何ですか?これ」
「?ほいほい容器よ」
「いや、そんな知らないの?みたいに言われても知りませんよ」
「私の能力で物体と粒子の境界を操ってこの容器に入れるのよ。ボタンを押して投げると落下地点で数秒後に実体化するわ」
「何ですか!?そのハイテク技術!」
「ただし、実体化させるときにはスペースが必要になるからそこだけ注意してね」
たいがい何でもありなんだなこの人は、と丞一は思った。
家収容中
「じゃあ、行くわよ」
「はい」
紫に促され、スキマへと入っていく。
そして、そこには何も残らなかった。
「とーちゃくっと。」
「ようこそ幻想郷に。」
丞一と紫が降り立った場所は辺り一面木だらけの場所だった。
「そういえば紫さん。此処、何処ですか?」
「人里の外れの森よ。ここから北東へ行くと、博麗神社という場所に着くわ。そこに行きなさい。ここでのルールやあなたの新たな能力について教えてもらえるわ。後、あなたなら大丈夫だろうけど、一応『宵闇の妖怪』の縄張りだから。バイバーイ」
「それではー……ってちょっ!」
その時にはすでにスキマは消えていた。丞一は聞きたいことが満載だった。宵闇の妖怪とは何か、どんな妖怪なのか、そして、どっちが北東か。方位磁石もなしにどうやって見知らぬ土地を歩けと言うのだ。
しかもさらりと大事なことを言っていた。いつの間にか能力──おそらく、程度の能力だろう──に目覚めていた。そんな大事なことを昨日免許取りに行ったぜみたいにさらりと言われた。
「はぁ。まぁいっか」
どうしようもないと踏ん切りをつけ、太陽の沈み具合で進むことにした。でるときが午後の四時くらいだったため、だいたい南西くらいの位置に太陽は下がっているだろう。
すると、後ろから気配を察知した。振り向くとそこには女の子がいた。
金髪で赤い眼、赤いリボンをしていた。しかし、このときはまだ知らなかった。
「なんだ、子供か。どうしたんだ?こんなところで」
「─────あなたは食べてもいい人間?」
「………………………………………は?」
この女の子が紫のいっていた宵闇の妖怪なのだと。
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