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ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
陽だまりのダークナイト
ツェペシュ側×陽だまりのなか
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が起こるとはな』

「そっちも元気そうね。アザゼルも暇潰しに色々と行ってるそうだけど、こっちにも治安維持部隊が展開してるそうよ」

『リアスの意見をあれ程耳を傾けていたヴラディ家現当主、ギャスパーの父親は急な面談延期となってるらしいな。現在もツェペシュ家の城に行ってると思うぜ』

「僕達の滞在と面談を引き続き望んでるからか、こうして暇潰しを与えてもらってるけど。部長が出来る事は用意された部屋を行き来するのと、この通信機で朱乃さん達と連絡してるぐらい」

それ以外はタブーとされてるが、現在あちらでは学校の時間だろうと定時通信が出来るようメールのやり取りから極秘電話となって今みたいに喋っている。僕らが喋ってる間は、部屋内に結界を張ってるので吸血鬼達にバレずに済む。つい最近だと別外史へ行ける駒が完成し、最早技術力はアザゼル先生以上だ。現に通信機と言う端末は、メールからインターネットまで繋がるようだ。

『俺達の技術を舐めるなよ。こんな濃霧でも通信可能にしたのも蒼い翼とCBが合同でな』

「別に舐めてないわ。単に驚いてるだけよ、しかも部屋全体を防音結界により外から何も聞こえない状態までなるなんて」

『そちらが軟禁状態であってもこちらは待機と言ってるだけだしな。そちらの風景見て思い出したが、あの時もこんな雪の日だったよな。リアスに祐斗』

「僕も同じ事を考えていたよ。まさかあの時の人が一真君だと言うのは、今でも印象に残ってるよ」

「そうね。私と一緒に行くと言われた時は疑問に思ってたけど、あの出会いは今だと予知されてたと思いたいわ」

俺とリアスはこのような雪の日に祐斗と出会った。アイツは生きたいと森の雪に埋もれるような状態、雪の中で命の炎が消えかけたように気がしたんだ。ここからは祐斗視点で言うが、教会の計画で集められた子供達は被験者としてな。聖剣エクスカリバーを人工的に使える為の計画、少年少女は身よりも無いが特異能力・異能な力を持つ子供達の中に僕も居たんだ。

来る日も来る日も実験の毎日、例え辛くても耐え忍んで神に選抜される特別な存在になれると。そう教え込まれた僕や同志達は一切恐怖を抱く事も無く、だがある日の事を境に(ことわり)が破られたんだ。突如一箇所に集められたと思いきや、毒ガスを撒かれて処分しようとした研究者達。手足が痺れて動かなくなり、激しい痛みが全身に襲い掛かる。

「痛い!全身が痛い!」

「助けて神様!」

「フフフ、苦しみながら死んでくれ。お前らの役目は終わったのだ」

そう言う研究者らだが、涙も血もあらゆる体液が身体から溢れ出て死んでいく同志達。僕も運命なのかと諦めていたが、激痛を受けながら一人の同志が突き飛ばした事で脱出する隙が生まれた。一番状態的に良い同志が僕に言うと言うより叫ぶ。
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