ケッコン協奏曲 〜赤城〜
2.大淀、演習場に立つ
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早いですよ!! あ、いやでもこの英才教育を受けてたら、時間の問題かも。
「がんばれオオヨド!!(よくわかんないけどイナズマがんばってるし)」
「そうだ! 強くなれ! オオヨド!!(なんかよくわかんないけどとりあえずしばく)」
……まぁー、深海棲艦さんたちにしてみれば、ケッコンカッコカリなんて、よくわかんないでしょうしね……結婚するのに練度が必要ってのも、考えてみれば妙な気もしますけどね……ツッコミを入れるのはやめておきますか。
そんなわけで、それぞれのエキスパートによる英才教育を受けた大淀さんは、短期間のうちにメキメキと練度を上げていった。それは、この鎮守府始まって以来の最速記録による近代化改修を受けることになることからも、よくわかる。
そんな信じられないスピードで練度を上げていく大淀さんを見て、私たち全員が……あ、いや、深海棲艦さんたち以外の私たち全員が確信していた。
――ケッコンカッコカリ第一号は、大淀さんである
しかし、物事はそううまく行かないのが世の常。
この後私たちは、まさに天地がひっくり返り、空から槍が振り、そしておばあちゃんが相方のおじいちゃんを勢い良く張り倒すほどにありえない、あるショッキングな出来事に襲われることになる。
「大淀、潜水艦は海中から引っぱり出してしまえば、何もできなくなるクマ」
「魚じゃないんだから、そんなことできませんよ……」
「そうクマ? 川を遡るサケを弾き飛ばす感じでやれば意外と……」
「いやいや球磨さん、私、ヒグマじゃないんですから……」
だがその時の私達は、まだそんなことが起こるだなんて、夢にも思っていなかった……。
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