再会
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二人組にゆっくりと近づいた。
「(ど、どうする、話しかけるしか無いよな…。)」
俺は1つの深呼吸をしてから話しかけた。
「あ、あのさ…。」
「ん?」
黒髪の少年は少し驚きながらも、俺に反応した。
「俺、一人だからパーティに入れて貰えないかな…?」
少年は「あぁ、もちろん」と言いウィンドウを操作する。
すると、目の前には半透明でパーティ申請画面が出て参加しますか?の文字と下には『Yes』と『No』のボタン。
俺はもちろん『Yes』のボタンを押す。
その瞬間、右斜め上に『Aki』とHPゲージの下に『Kirito』『Asuna』の文字とHPゲージが現れる。
「キリト…と、アスナ…?」
「あぁ、あってるよ。アキ…だよな?」
「あぁ…え?」
「どうした?」
俺はキリトに名前を確認したあと、もう1つの名前に疑問を感じた。
アスナ、それはデスゲームが始まった日に出会った少女と同じ名前。
「君は…アスナなのか…?」
「え?」
赤色のマントを被った人物が顔をあげた。
そして、俺の顔を見てからポツリと呟いた。
「アキ…君…?」
その人物は、茶髪のロングで誰もが美人と声を揃って言うほどの綺麗な顔立ちの少女であり始まりの町であった、アスナだった。
「やっと…、やっと見つけた…!」
アスナが涙目でそう言った途端、俺に抱きついてきた。
「あ、アスナ!?」
「やっと君を見つけたよ…。」
アスナは震える声で何度も見つけたと言った。
俺は、ただただ黙って立っていることしか出来なかった。
因みにキリトは、俺の隣で状況に着いていけずにオロオロしていたのは言うまでもないだろう。
「アスナ、大丈夫か?」
俺はアスナの肩を優しく掴んで、ゆっくりと自分から離した。
「うん、ごめんね。取り乱しちゃって…。」
「いや大丈夫だよ、久しぶり。」
そう答えるとアスナも「久しぶりだね、アキ君。」と笑顔で返してきた。
すると今まで静かだったキリトが口を開いた。
「二人はその…知り合いなのか?」
「まあ知り合いだけど、リアルのではないよ。」
そう答えるとキリトはキョトンとした。
「そうだな…、じゃあ何処か宿で話そうか。」
二人は頷いて、俺達は宿屋に向かうためその場をあとにした。
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