再会
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「ふぅ…。」
俺は左手に持つ今の愛剣"アニールブレード"を腰の鞘に入れながら、頭のなかで考えを巡らせていた。
明日は第1層ボス攻略。
ようやく、ディアベルという男の1つのパーティがボス部屋にたどり着いたという情報を手に入れたため、攻略に向けてレベリングをしていた。
もちろん、ソロで。
「そろそろタウンに戻るかな、確か攻略会議は15時からだから余裕もあるだろうし。」
俺は、右手を降りウィンドウを出して今の時刻を確認すると14時50分だった。
そして転移門までPOPしてくるモンスターを倒しながら進んだ。
「転移!」
次の瞬間、俺の視界は野原だった圏外から真っ白に変わり体を覆った。
「ここだな。」
ここは、集会場なような場所。
座ることが出来る場所の正面には、今回の攻略の指揮を務める水色の男らしき人物がいた。
「俺の名前はディアベル!気持ち的にナイトやってます!」
「おいおい、この世界にはジョブなんて無いだろー(笑)」
などと笑うものが現れてピリピリしていた雰囲気が一気に変わった。
「(凄いな…、これが上に立てる人か。)」
俺はディアベルの凄さを感じながら座った。
「皆、聞いてくれ。俺のパーティがボス部屋を見つけた!」
見つけた、その一言で再び場の雰囲気が変わる。
そして攻略にあたっての話が始まった。
途中、"キバオウ"と名のる男が乱入してきたが"エギル"という外人の男によって収まった。
キバオウという男は、βテストを受けた者"βテスター"に亡くなった約1000人に謝罪しろというものだった。
何故、謝罪しろと訴えたかと疑問に思うだろう。
このデスゲームが始まって1ヶ月。
この1ヶ月で約1000人ものプレイヤーが永久ログアウト、現実世界でも死んでいる。
その事実は全てβテスト時の情報を持っていながら、初心者に教えず独り占めしているβテスターのせいだと言っていた。
普通に考えてみれば、βテスターに悲しき真実を押し付けているだけに過ぎない。
それに永久ログアウトした約1000人の内50人がβテスターでもあるのだ。
だが、このデスゲームで冷静になどなれない。
そのため、キバオウの一言でざわめきが起きたが結果的には収まったワケだった。
そして今はパーティを組んでくれとの事だった。
ソロの俺にとっては最悪な事態。
「はぁ…、誰かいるかな。」
そう独り言を呟きながら、辺りを見渡す。
そして一人、黒髪で同い年ぐらいの少年と赤色のマントを着けて顔を隠しているため、性別の判断がつかない人物の二人組を見つけた。
俺は、その
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