始まりから2日目
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俺は、あれから名前も知らない少女が落ち着くまで隣で座っていた。
これからどうするか、まずは武器を…など攻略に向けて考えを膨らませながら。
その時、肩に何かがぶつかった。
俺は少し驚き、ぶつかった所に視線を移動させた。
肩には茶髪の少女の頭がポンとあり、共に規則正しい吐息をたてていた。
「大丈夫…なんだよな…?」
全く人と関わっていなかった俺は、少女の顔をそーっと見て寝ている事を確認してから右手を上から下に振った。
「どうするべきなんだろ…。」
うーん…と悩んでいると眠気が襲ってきた。
今日は色々ありすぎたんだ、いつも以上に疲れるのも無理もないだろう。
俺は、その眠気に抵抗せず眠りに落ちた。
次の日、起きた少女に殴られかける事は今の俺には考えもつかなかった。
「ん……、え…?」
茶髪の少女は目を覚ました。
ここはいったい…、そして自分の視界に写る景色に戸惑う。
いつもなら真っ白な自室の天井に、頭上の台に乗っているアラームがなっている。
だが、天井は木で作られたような物で、アラーム音はなっていない。
少女は冷静になろうと辺りを見渡す。
すると、隣に一人の少年が座って寝ている事に気がついた。
綺麗な赤色の髪の毛に、そこそこ格好いい容姿で何処か幼さを残こす少年。
「え…!?」
「ん…。」
そのとき俺は目を覚まし、目の前の少女と目が合う。
その子は驚いたのか口をパクパクさせ、なかなか閉じない。
「あ、えっと…。」
俺はどう話せば良いのか迷っているのか、少し彼女から距離をとった。
「お、おはよう…?」
俺は疑問系で話しかけた。
だが、目の前の彼女はその言葉には反応せず顔を下に伏せながら呟いた。
「い…。」
「い?」
「いやーー!!」
「え、えー!?」
そして叫びながら、俺殴りかかった。
その行動に驚いたが何とか避ける。
「ちょ、落ち着いてくれ…!」
俺の言葉は冷静さを失った彼女には届かず、話を聞いてくれたのは約10分後だった。
「そう…だったんだ…。」
俺は、どうしてこの状況になったのかを説明した。
俺達がいる場所は現実世界ではなく、仮想世界"ソードアートオンライン"で俺達は昨日あったのだと。
冷静さを取り戻し、俺の話を話を聞いてくれた彼女はいきなり頭を下げてきた。
「ごめんなさい、私殴りかかっちゃって…。」
「あ、いや、別に大丈夫。誰でも知らない奴が近くにいたら驚くからさ…!」
俺は慣れない笑顔を作って、彼女に向けた。
「あ、そうだ君の名前
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