暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-B聖王のゆりかご攻略戦〜Prologue for Episode X〜
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言いながら、プライソンは玉座の間の出入り口に向かう。フェイトちゃんが「待て!」って制止するけど、どうぞ攻撃してください、って風に一切の身構えもなく歩き続ける。

「っ・・・! お前では、本当にヴィヴィオを止められないのか・・・!」

「ああ、止められないな。俺の作品の1体を止めれば、プリンツェッスィンも、スキタリスとシコラクスも、ガジェットも止めることが出来る。名前はガンマというんだが・・・、待ってろ」

ここでなんとプライソンは通信を繋げた。相手は『なに、父さん。ウチ、局と教会の相手してるんだけど』前髪で目元が隠れてる女性。あの人がガンマ・・・。プライソンが「ははは。なんでもない。ただ顔を見たかっただけだ」なんて冗談っぽく言ったから・・・

『は? マジでふざけないんでほしいんだけど。ウーノとクアットロだけじゃなく、ステガノグラフィアとかいう鬱陶しいクラッキングプログラムから総攻撃食らってるし、騎士団もアジト内で暴れ回ってるし。父さんの暇潰しに付き合ってる暇なんてない』

それはもう冷たい声色で叱られた。プライソンは悪びれる様子もなく、私やフェイトちゃん、そしてヴィヴィオをチラッと見た後、ニヤリって笑みを浮かべた。何か嫌なことを企んでるってすぐに判った。

「ガンマ。プリンツェッスィンのリミッターを解除しろ」

「「なっ・・・!?」」

『心身ともに壊れる可能性があるけど?』

「構うものか。どうせ用済みだ」

『判った。コンシデレーション・コンソール、起動』

モニターの向こう側でキーを打つ電子音がした。

「やめてぇぇぇーーー!」「やめろぉぉぉーーー!」

私とフェイトちゃんで制止するけど、相手はモニター越し。声だけ出しても意味はなく、「きゃああああああ!」ヴィヴィオが頭を抱えて悲鳴を上げた。首を覆うようにテンプレートが展開されて、さらに魔力が吹き荒れる。

「では高町なのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。生きていたらまた会おう」

それだけを言い残して、プライソンは玉座の間から去って行った。追いかけようにもヴィヴィオをまずは止めないと。心身が壊れる・・・。その前に必ず。ヴィヴィオを捕らえていたバインドが全て弾け飛んで、「倒さないと・・・敵は・・・!」そう呻いた。

「はあああああああ!!」

――勇猛果敢――

両拳に魔力を付加したヴィヴィオが私に向かって駆けて来た。私が「ヴィヴィオ!」って呼んでも、目から光が失われたあの子には全然届いていない。今のヴィヴィオは完全に・・・敵なんだ。

「ゴメンね、ヴィヴィオ。痛いけど、許してね・・・」

私はヴィヴィオに体を向けたまま飛行魔法で玉座の方へと飛んで、「レイジングハート!」のカートリッジを2発とロード。周囲に魔力スフィ
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