暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-B聖王のゆりかご攻略戦〜Prologue for Episode X〜
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苦痛の声を上げた。それはもう悲鳴だった。フェイトちゃんが近付こうとするけど、ヴィヴィオから放出される虹色の魔力流によって拒まれてる。

「プライソン、今すぐ止めなさい!」

――エクセリオンバスター――

プライソンへ向けて砲撃を発射。プライソンは防御・回避せずに「ぐはっ!」そのまま直撃して後ろの壁に叩き付けられてドサッと床に落下。そのまま動かなくなった。すずかちゃん伝手で聞いた話だと、ドクターと1対1で戦い、そして一度はドクターの手によって殺された(あくまでドクターから聞いた話みたい・・・)らしいんだけど、でも蘇ってドクターを殺害し返した・・・と。だからあまりのアッサリさに呆けてしまった。

「ママ・・・? ママ・・・! ママ! なのはママ! フェイトママ!」

ヴィヴィオに名前を呼ばれたことで、私の意識はヴィヴィオだけに向く。でもプライソンを放っておくわけにもいかない。だから今度は「レストリクトロック!」で拘束しておく。そしてフェイトちゃんの隣へと向かう。

「「ヴィヴィオ!」」

「ママ!・・・こわいよ、いたいよ、なのはママ、フェイトママ!」

ヴィヴィオの悲痛の叫び声に胸が苦しくなってくる。玉座の両脇に浮いてる球体目掛けて、私は「エクセリオンバスター!」を、フェイトちゃんは「プラズマスマッシャー!を同時に発射。球体は簡単に撃ち砕くことが出来たけど・・・。

「うぁぁぁああああああああ!」

「「ヴィヴィ――きゃっ・・・!」」

一際強く魔力流が吹き荒れると私とフェイトちゃんは吹き飛ばされて、「うぐっ!」出入り口側の壁に叩き付けられた。軽く咽ながら、球状に変化した虹色の魔力にその姿を完全に覆い隠されたヴィヴィオの方を見る。魔力球が音を立てて崩れると、「ヴィヴィオ・・・?」の姿が変わってた。

「ヴィヴィオ・・・」

「その姿・・・」

スバルやティアナくらいの身長くらいにまで成長したヴィヴィオ。防護服まで着用してる。宙に浮いていたヴィヴィオはトンッと床に降り立つと、俯かせてた顔を上げて、瞑っていた目を開けた。翠と紅の光彩異色の瞳だけど、目つきはヴィヴィオのものと違って少しばかり鋭い。

「あなた達が侵入者・・・。力尽くで排除させてもらいます」

明らかにヴィヴィオとは違う口調。誰?と考えると真っ先に行き着くのは「聖王女オリヴィエ・・・」の人格だ。ヴィヴィオが記憶転写型クローン生成技術・プロジェクトF.A.T.E.によって生み出されたなら、有り得なくはない話だけど・・・。

「参ります」

――電光石火――

ヴィヴィオの姿がかき消えた。これまでに何度も経験してる高速移動からの奇襲攻撃。フェイトちゃんが半球状のバリア「ディフェンサー!」を発動して、私たちを金色の魔力の膜が覆った。
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