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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-B聖王のゆりかご攻略戦〜Prologue for Episode X〜
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、私の砲撃で漏れを撃ち抜いて爆散させていく。そうやって兵器群の迎撃を行いながら通路を飛んで、ようやくヴィヴィオの待つ「玉座の間・・・!」の扉が見えてきた。

「思ったより迎撃戦力が少なくて良かったね、フェイトちゃん」

「うん。AMFの所為で余分な魔力を消費しているけど、出撃前の想定がいい意味で裏切られた感じ。ほぼ万全の体勢でプライソンに挑めるし、ヴィヴィオを止めることが出来ると思う」

扉の前で飛行魔法を解除して床に降り立って、警戒しながら扉に手を触れようとすると、扉は「っ!」ゆっくりと左右に開いた。通路も十分に広かったけど、それ以上に広い玉座の間がそこにあった。

「「ヴィヴィオ!」」

数十mという長方形の広間の奥には、両脇に球体2つが浮遊してる玉座がある。そして座らされてるヴィヴィオの姿も。あの子の側には「プライソン・・・!」も居た。見た目は10代前半の少年で貴族風な服装。でもその正体は何十年と生きる、最高評議会によって人工的に生み出された天才。それにドクター、ジェイルさんの兄であり仇でもある。

「プリンツェッスィンの母親役の高町なのはと・・・ははっ、俺のプロジェクトFを利用して造られたプレシア女史のお人形も一緒か。まぁそうだろうな、大体の予想通りだ」

「っ!」

「お人形・・・?」

私の胸の奥で渦巻く怒りの感情。これが挑発だとすれば効果覿面だよ。プライソンの表情から見れば素らしいけど・・・。でもこれまでに溜め込んだ彼へのどす黒い感情が爆発するトリガーには十分過ぎる発言だった。

「この・・・!」

“レイジングハート”をプライソンへ向けて、「チェーンバインド!」を発動。プライソンの両脇に展開したミッド魔法陣から鎖型バインドを伸ばして彼を拘束する。フェイトちゃんが「今、助ける!」高速移動魔法・ソニックムーブで、玉座に座るヴィヴィオの元へと向かった。けど・・・

「ぅ・・・あ・・・ぁあ・・・」

――聖王の鎧――

「きゃあ!?」

苦しそうに呻き声を上げてたヴィヴィオに触れようとした瞬間、「フェイトちゃん!?」が弾き飛ばされた。ヴィヴィオも「ぅあ・・・!」苦しそうに身じろぎする。私はプライソンに向かって「ヴィヴィオに何をしたの!」声を荒げる。

「何をしたか、何をされたか、それをお前たちが・・・――」

私たちの神経を逆撫でるようにニヤリと笑うプライソンは、私のバインドを膂力だけで破壊して、腰の位置に空間モニタータイプのキーボードを展開。そして「その身を以って確かめればいい」両手をキーボードに叩き付けた。すると玉座の両脇にある球体が放電して、間に挟まれてる状態のヴィヴィオが・・・

「ふぁ!?・・・あ、あああ・・・ああああ・・・うああああああああ!?」

これまで以上の
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