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転生とらぶる
ガンダムW
1638話
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通りだ。もう向こうに戦力は残っていないんだろう。それより、デキム・バートンを始めとした者達はどうした?』

 シェンロンガンダムの外部スピーカーから聞こえてくる言葉に、首を横に降る。

「俺達が中に入った時には、もう議事堂の中に誰もいなかった。恐らくここに俺達がやってくるよりも前に、デキムを始めとしてバートン財団の中枢は逃げ出したんだろう」
『ふん、そうか。連合軍にはその旨、伝えておく』

 五飛自体は特に何も思っていないのか、あっさりとそれだけを告げる。
 ここにいるのがトロワなら、もう少しは違ったのか?
 いや、だがトロワはトロワで、バートン財団に対して特に何か思うところがあった訳ではないしな。
 それより問題なのは、デキム達がここから脱出する時にバートン財団の財産をどこまで持っていったかだな。
 俺達が来る前に脱出したのだとすれば、さすがに全部という訳にはいかないだろうが、それでもかなりの財産を持ち出す事に成功した筈だ。
 それが具体的にどのくらいなのか……そしてMSやMDのような戦力をどれだけ持ち出したかで、この後の厄介さは決まる。
 デキムがどこに行くのかは、恐らくOZだろう。
 ……というか、連合軍に降伏するつもりならここから逃げ出したりはしないだろうし、残るのはOZしかない。
 だが、バートン財団がOZで上手い具合にやれるかどうかと言われれば、それには首を捻らざるをえないが。
 そもそもの話、バートン財団が最初に襲ったのはOZだ。
 俺達がOZの水中用MS部隊との戦いで駐留していた基地でその報告を聞いた時は、かなり驚いたものだ。
 そもそも、俺がOZの基地からMSとかを盗んだ直後の話だったから、もしかしてその件についてか? と疑問に思った事も懐かしい。
 最終的にはOZと手を組んで連合軍に攻撃を仕掛けてきたが、OZにとってバートン財団は決して簡単に許せるような相手ではないだろう。
 そんなOZにデキム達が合流して上手くいくかどうかと言われれば……ああ、敵の敵は味方理論でなら何とかなるか?
 ともあれ、そんな理由で向こうは纏まるんだろう。……多分。
 面倒臭いことにならないといいけど……そう考えながらも、多分無理なんだろうなと思いつつ、トールギスの乗降ワイヤーを使ってコックピットに入る。
 この辺り、本来なら空を飛べばいいだけなのでかなり面倒なんだよな。
 まぁ、俺の正体を露わにすることにが出来ない以上、仕方ないんだが。

「凛、聞こえているか」
『ええ、聞こえてるわよ。議事堂の中の様子なら、五飛から聞かされたけど……随分としぶといわね』

 即座に通信に出た凛が、その美しい眉を微かに顰めながら呟く。
 それだけでも、明らかに不機嫌なのが見て分かった。

「そうだな。まさか、こうも綺
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