暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第一話 夢の世界その四
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「やっぱりな」
「そやねんな」
「出来たらな」
「ほな綾乃ちゃんも受験頑張ってや」
「まず宗教学部受かって」
「それで神社に行くんやで」
 三人で話した、この時は普通に休み時間が終わって授業に入り昼になりだった。中里は食堂に食べに行ったが。
 席の向かい側を見てだ、きつねうどんを食べつつ苦笑いで言った。
「また御前とやな」
「そやな」
 芥川もうどんを食べている、彼は鴨なんばうどんだ。鴨といっても鶏肉である。
「腐れ縁やな」
「ほんまにな」96
「最近よお一緒になるな」
「黒い糸で結ばれてるんやな、僕等は」
「赤い糸ちゃうんか」
「それは生涯の伴侶やろ」
 それがなるというのだ。
「けれど腐れ縁やからな」
「黒い糸か」
「それも真っ黒な」
「ええ色ちゃうな」
 中里は御飯も食べた、こちらはカツ丼だ。
「どうも」
「まあそやな」
 芥川は彼の御飯ものである天丼を食べつつ応えた。
「真っ黒とかな」
「僕としてはせめて白であって欲しいわ」
「女の子の下着と一緒でかいな」
「それはどんな色でもええわ」
 中里はこのことについては笑って言った。
「僕は」
「ええんかいな」
「そや、白でも黒でもピンクでもな」
「女子高生で黒下着はあまりないやろ」
「ないか」
「大抵白やベージュやろ」
 そうした色だというのだ。
「わしの妹もそんな色やで」
「妹さんの下着の色知ってるんかいな」
「そんの洗濯でよお乾かしてるの見るやろ」
「そういえばそうか」
「一緒におったらちらちらはっきり見るしな」
「色気無い感じでか」
「ないない、うちの妹にそんなんないわ」
 うどんを食べつつ笑って言うのだった。
「欠片もな」
「奈央ちゃん可愛いやろ」
「顔はな。けれど仕草がや」
「色気がないんか」
「ないで。少なくとも家ではや」
「女の子へのイメージ崩れるな」
「そんなん女兄弟おったらなくなるわ」
 それこそ最初からという言葉だった。
「ファンタジー小説の世界やってな」
「きっついのう」
「駅前の喫茶店の娘さんかてな」
「ああ、マジックな」
「あのお店娘さん達も働いてるけどな」
「一番上の娘さんうちの大学の生徒やったな」
 中里はうどんをすすった後カツ丼のカツと卵、それに葱で御飯を食べつつ言った。
「そういえば」
「下の娘さん二人はそれぞれうちの高等部、中等部や」
「三人共めっちゃ小柄可愛い顔してるやん」
「ところが女三人姉妹になるとな」
「お家の中ではかいな」
「もう凄いと思うで、男の目がないとな」
 それこそというのだ。
「女のコってのはえぐいからな」
「そんなにかいな」
「そうや、従姉妹の姉妹も三人で」
「自分三人姉妹と縁あるな」
「そうか?とにかくそ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ