87部分:雷神その三
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ラドネイがそれに続く。
「ラクチェにばかり活躍させないんだから!」
城壁の上からタニアとロナンが姿を現わした。手に弓を持っている。
「そうそう、いつも真っ先に切り込んでんだ、たまには休んどけ」
王の右手にリフィスが出て来た。シヴァとマリータもいる。
「まああたしは人の事言えないけれどね」
マチュアがホメロスと共に王の左手に現われた。王の上空には四天馬騎士と竜騎士の兄妹がいる。
「貴様等、シアルフィ軍の・・・・・・」
「そうよ。今日はあんたに会いたいって人がいるから連れて来たわ」
「何っ!?」
ラクチェがそう言い横に動くと銀髪の少年が前に出て来た。見覚えのあるその顔立ちに王はその少年が誰であるかすぐに解かった。
「貴様、ティルテュの・・・・・・」
「そうだ、アーサーという。覚えておいてくれ」
「何用だ・・・・・・」
彼は睨み付ける王に対し言った。
「残念だが用があるのは俺じゃない」
「どういう事だ」
「貴様に用があるのはこの娘だ」
アミッドとリンダに守られ出て来たのはアーサーと同じ色の髪を持つ少女だった。
「ティニー、生きていたか」
それに対し彼女は一言も発しない。ただ前にいる叔父を見ている。
「どうやらわしに言いたい事があるようだな。良いだろう。おい、卿等」
周りで防護を固める側近の騎士達に言った。
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