暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第44話「近付く報い」
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
けなのだが、今はどちらでも変わりない。

「これなら...!」

 回復し、マドカが構えなおすと同時にU-Dから砲撃が放たれる。
 戦闘開始にマドカが相殺した砲撃よりも威力は高く、生半可な攻撃では防げないが...。

「はぁぁあああああ!!」

   ―――単一仕様、“エクスカリバー”

「万象を断ち切る...!“四気一閃”!!」

 マドカが単一仕様で威力を弱め、秋十が完全に切り裂く事でエネルギーを霧散させる。

「助かった箒...!」

「いや...私でも助けになれたのなら嬉しい。」

 絶体絶命のはずだった攻撃を相殺できた事に、秋十は箒に対して礼を述べる。
 箒は謙遜しているが、箒がいなければ確実に二人は堕とされていた。

「...だけど、まだ終わってないよ。」

「...そうだな。」

 助かったとは言え、強力な攻撃を防いだだけに過ぎない。
 そう思い、秋十達が構えなおした瞬間...。

「【.....!?】」

「あれは....!?」

 U-Dに多数の光弾とミサイル、そして不可視の弾が飛来する。
 U-Dは咄嗟に魄翼でガードするが、少しはダメージが通ったらしい。

「ブルー・ティアーズに龍砲...それに山嵐!?」

「待って!三人共飛んできた方向にはいないよ!?」

 その武装を持っている三人をマドカは見たが、本人たちも驚いていた。
 “それならば誰が”と、秋十が攻撃の飛んできた方向を見る。

「...桜さん?」

 夢追が表記する見知った機体...想起の項目に、秋十はそう呟く。

「そうか...想起は、他の武装を再現する事が...!」

 そう、先程の攻撃は全て想起が再現し、繰り出したものだった。
 その事に気づいた秋十達の下へ、桜がやってくる。

「...よくここまで持ちこたえた。...後は俺に任せてくれ。」

 静かに自分たちにいう桜の言葉に、秋十達は言葉を返す事もなく頷く。
 その雰囲気だけでもわかる程の、“強さ”を感じ取れたからだ。





「...決着と行こうか。いい加減、ユーリちゃんには目覚めて貰わないとな。」

 天才と最強を兼ね備えた存在が、戦場へと舞い戻った。










[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ