ガンダムW
1637話
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てって。なぁ、頼む」
「……これからの活動次第だな」
そう告げると、デュオは嫌そうな……本当に嫌そうな表情を浮かべる。
シャドウミラーに入ってから、時間という意味ではまだそれ程経っていないデュオだ。
だが、その短い時間でデュオが凛によって受けた被害は、五飛が思わず同情してしまう程だ。
そう考えれば、デュオにとって俺の言葉は決して笑って流せるものではないのだろう。
「ったく、わーったよ! 頑張る、頑張ります! だから凛には何も言わないで下さいお願いします」
放っておけば土下座でもするのではないかと思う程、必死に頼み込んでくるデュオ。
だが、そんなデュオの様子に俺は軽く肩を竦めてから口を開く。
「だから、これからの活躍次第だな。精々頑張ってくれ」
「ったく。分かったよ。……にしても、こうして待ち伏せてたって事は、バートン財団にとってもこのコロニーが墜ちるというのは向こうも読んでたんだろうな」
話題を変えようとするデュオに、俺は頷く。
実際、いつまでもこうしてデュオを弄っていても仕方がないという思いもあるし。
「デキム・バートンを捕らえる事が出来ればいいんだが……さて、外ではどうなってるんだろうな」
デキムにしても、出来ればバートン財団の本拠地となっているこのコロニーを放り出したくはなかっただろう。
可能であれば、こうして攻めて来た俺達を倒したかったと思っていた筈だ。
だからこそ、MDやMSを用意して、こうして兵士も伏せていたのだから。
だが……それでも完全に倒せるとは思っていなかったからこそ、脱出の準備をしていたのだろう。
「ま、何をするにしても、とにかくこいつらをどうにかしないとな」
そう告げ、柱の後ろから拳銃を構え……デュオと一緒に反撃に移るのだった。
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