ガンダムW
1637話
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敵が実際に攻撃を行うよりも前に、一気にその間合いの内側に飛び込む事に成功した。
OZの兵士なら……もしくは、連合軍でもOZとの戦いで練度が上がっている兵士なら、こうもあっさりと間合いに入られるような事はなかっただろう。
この辺り、やっぱりバートン財団の兵士は練度が足りないという事か。
ましてや、こっちを遠距離で攻撃しようと考えていた為か全機が射撃武器を手にしており、こうして間合いを詰められた事によって向こうは完全のトールギスの姿を見失っていた。
「下らない真似をしたな!」
その叫びと共に、ビームサーベルを一閃。……二閃、三閃、四閃。
近くにいた複数のリーオーの四肢が切断され、地面に転がる。
本来ならコロニーでこんな真似をした奴は、そのままコックピットを破壊してもいいと思うんだが、ここがコロニーの中である以上、核動力で動いているMSを破壊する訳にもいかない。
一応このW世界の核動力炉は、そうそう誘爆したりしないから、実際にはコックピット諸共胴体を破壊しても構わないのだが……誘爆しにくいからといって、それは100%確実って訳じゃない。
不必要なリスクは負うべきじゃないだろう。
それに、こいつらは結局デキムの駒だ。
コロニーの住民を人質に使うような真似をさせたのは、あくまでもデキム含む上の連中だ。
この兵士達は命令された事に従っているだけでしかない。
最初の攻撃で数機のリーオーが破壊され、更にそこから追加で何機かのリーオーが破壊された事でようやく向こうも手に持っていた射撃兵器を地面に落とし、ビームサーベルを装備する。
だが、その行動もワンテンポ遅れている。
そして行動の遅れは、味方の機体の破壊という結果で現される。
次々にリーオーが撃破されていき……向こうにとっては更に絶望が姿を現す。
シェンロンガンダムとデスサイズという絶望が。
普通ならこうなったら降伏してもおかしくはない。
だが、コロニーの一般人を人質に取ったバートン財団の兵士達は、自分達が降伏しても受け入れられるとは思っていないのか、必死になってビームサーベルを振るう。
それでも、トールギス1機に手も足も出なかった状態で、2機のガンダムが追加されてしまえば……それは致命的ですらある。
振るわれる攻撃で、次々に四肢を失い胴体だけになり、地面に放り出されるリーオー。
議事堂の前を守っていたリーオーが全て片付くまで、そう時間は必要としなかった。
ただ、問題なのは……デキムが本当に議事堂の中にいるのかって事だろうな。
このX-18999コロニーが本拠地ではあっても、ここで自分の野望が尽きる事になるのかどうかを考えれば、デキムは容易にこの地を捨てるだろう。
勿論、実は腹が据わっていて、このコロニーと最期を共にする
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