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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第九話 緊張 ―テンション―
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すぎたくないという二人の要望もあって、四人はこっそりとシミュレーターに入った。リライズアップした疾風と紗那は向かい合い、自分の相棒たちにも声をかける。
「もう大丈夫そうだな、紗那」
「うん、ありがとう。……頑張ろうね、リンク」
【御意】
「強敵だけど頼むぜ、リラ」
【お任せください】
二人が頷き合ったその時、目の前に二つの人影が現れ、疾風と紗那はそちらに向き直った。一人は紫を基調としつつ赤紫のラインが入ったバリアジャケットに身を包み、紫の宝石の嵌め込まれたメカニカルな杖のデバイスを握った少女。
全国ナンバー1の称号を持つ“星光の殲滅者”、シュテル・ザ・デストラクター。
もう一人は漆黒のロングコートに同色のインナーやズボンを纏い、右手に黒い剣、左手に白い剣を握った少年。
最強デュエリストのライバルとされる“漆黒の剣士”、ショウ・ヤヅキ。
二人が現れたのを見て疾風と紗那も視線を交わし、それぞれリラとリンクを抜き放って構える。白き戦士とくノ一、そして紫の炎使いと黒き剣士が対峙した。
「さぁ……始めようか!」
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