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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第九話 緊張 ―テンション―
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が。違うゲームでとはいえ何どもボコボコにされてきた俺からのアドバイスですが、あまり気にしないことですよ。考えるにしても次に戦うときはどうすれば勝てるかってことだけです」
「はい……ありがとうございます……」
とはいえ、事実を知ってもやはり思うところがあるのは事実のようで。紗那はまだ多少落ち込んでいるような雰囲気が抜けなかった。が、そこで疾風は敢えて大袈裟にその後の話題をブッ込んでみることにして口を開いた。
「あー、言ってたなそういや。なんかとんでもない成長速度で圧倒されたとかいう。……思い出した。そんで次の日練習に付き合って新スキルでボコされたんだ……」
「ボッ、ボコしたなんて人聞きの悪い!?」
「いやあれはボコしたであってるだろー。最後のスキルなんかもう……」
「だ、だってあれはそういうスキルだし……!」
ぼやくように言う疾風と、それに反論する紗那。アズールの常連にしてみればいつも通りの、疾風が紗那をからかってイジっている光景。だがそのおかげで、紗那の少しだけ暗くなった気持ちは払拭されたように見えた。
そんな二人のやりとりを、特に口をはさむこともなくじーっと見ていたシュテルとショウの二人。しばらくそのまま眺めていたのだが、一段落したころシュテルがおもむろに口を開く。
「先程は私たちが聞かれましたが……今度はこちらから質問してもよろしいでしょうか」
「はいはい、なんだい?」
「お二人のご関係はどのようなものなのでしょう? 先程の言いぐさではありませんが、ただのクラスメイトには思えませんよ?」
「ふぇええええ!?」
シュテルの質問に、疾風は予想外の方向性だったので目を見開き、紗那はさらに真っ赤になってあたふたする。ようやく収まって普通に会話できるようになってきたというのに、またしても収集のつかなさそうな気配になってきたような気がしてきて、さすがにショウが止めに入った。
「おいシュテル……」
「何でしょう?」」
「分かってるくせに質問で返すな」
「何を言っているのですか。気になっているあなたのために私は質問しているのですよ」
「いや気になってないから。大体そういうことはあまり聞くもんでもないだろ」
ショウがなんとか止めようとしているが、シュテルはそのつもりはないらしくかわし続けている。とはいえ疾風も単に驚いただけであったし、先ほど二人の仲を邪推したのも事実なのだ。ここは答えるべきだろう、と疾風は間に入った。……ちなみに言うまでもないだろうが、紗那は赤面してフリーズしたままだ。
「まぁまぁ、いいさ。とはいえ、確かに……ただの友達、では済まないかも……何だろうな。あえて言うなら……」
と、改めて考えてみる疾風。ここまで一緒
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