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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第九話 緊張 ―テンション―
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願いしま、す」
恥ずかしそうな雰囲気は取れていないが、紗耶はしっかりと返事をする。もしかするとシュテルの言葉でチームに対する想いが変わったのかもしれない。
シュテルも何か感じたのか優しげな笑みを浮かべる。……が、すぐさまいつもの表情に戻ったかと思うと隣に居るショウに視線を向けた。
「まあそのときこちらの1名が一緒かは分かりませんが。こちらは特定のチームに所属していませんので」
「確かにチームには所属してないが、お前と一緒のチームに入ってた過去もない。そんな視線を向けられるのは筋が違うと思うんだが?」
「それは否定しませんが……ええ、否定はしませんよ。否定は」
はたから見ればシュテルがショウをおちょくっているようにも見えなくもないが、視点を変えるとシュテルがショウをチームに引き入れたいようにも思える。いや、もしかするとチームというのは口実とまでは言わないがそこまで関係はなく、純粋に一緒に居られる時間を増やしたいだけという可能性も……。と、またしても疾風は邪推してしまう。しかしそう思いはしても確証があるわけでもなく、出会って間もない相手の懐にずかずかと入るのも失礼かと思い言葉にする者はいなかった。
「その手の話は噂で聞いてたけど、やっぱり夜月くんはソロプレイヤーなんだな。チームは組んだりしないの?」
「まぁそうですね。特に最近は……前は時々どこかのチームに混じってやったときもありましたけど」
「どこか? 基本的にT&Hエレメンツだった気がしますがね。……やはりナノハや妹氏に何か特別な感情を……」
「確かに組む頻度は高かったが、俺が二人を意識してるみたいな発言はやめろ」
「ということは……私は悲しいです」
「私のよく知る人物がまさかロリコンだったとは……みたいな反応するな。というか、お前もあの子たちと大差ないだろ」
最近の子はマセているとよく言われているが、この子達はそのへんの中学生よりも精神年齢が上な気がするな、と疾風と紗那は若干心の中で苦笑していた。ロリコンだとかシュテルが名前の出てた子達と大差がないだとか深く考えると危ないものがあったような気がしないでもないが、触らぬ神に祟りなし、だ。触れないでおくのが賢明だろうと二人は考えることにした。
「はは、やっぱ仲良いな二人は」
「ショウ、私とあなたは仲良しだそうです」
「何でそこで無駄にドヤ顔なんだよ。自分で仲良しって言ったわけでもないのに……あぁやっぱいいや。意味のないやりとりが続きそうなだけだし」
時折ショウは冗談とは思えない疲れた顔を浮かべるが……きっとこういうのが彼らのやりとりなんだろう。そう思った疾風は、この二人のやりとりに関して深くは追及しないことにししようと判断
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