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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第九話 緊張 ―テンション―
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シュテルの言葉に、揃って首をかしげる疾風と紗那の二人。既にブレイブデュエルの頂点であるシュテルならば対戦相手にも事欠かないだろうし、普通のデュエルがしたいならオンラインでも十分であろう。わざわざ違う町にまで足を運ぶ理由とはなんなのだろうか、と二人は疑問に思ったのだ。
「はい。まだ詳しい内容は決まっていませんが、近々これまでよりのものより規模の大きい大会が開催されます。日に日にデュエリストの全体的な力量も上がってきていますし、私も更なる高みを目指そうかと」
抑揚に欠けるというか感情の波が少ないシュテルだが、今の言葉には真剣さと喜びに似たものが感じられた。このように慢心せず努力を惜しまないからこそ、彼女はデュエリストの頂点として君臨し続けているのかもしれない。
「へー……大会があるのか。紗那は知ってたか?」
「うん。その話は私も聞いたことがあるよ。シュテルさんが言ったように詳しいことはまだ決まってないみたいだけ、ど」
さすがに情報収集完璧だな、と疾風は感心する。大会があるならば彼女たちがそれに向けてさらに力をつけようとすることも納得できるし、現地に行った方が普段の場所から動かないよりもまだ見ぬデュエリストに会える確率は高い。だからこそやってきたのだろう、と疾風は推測した。
「話の流れのついでといっては何ですが、あなた方は参加されるのですか?」
「いっ、いえ……私は、ちょっ、と……目立つのが苦手、で……」
「俺は日程が合えば参加してみたいかな」
俯いてしまった紗那と対照的に、疾風の方は興味を持ったようで身を乗り出した。
「ええ、そのときはぜひ。……ところでもうひとつお聞きしたいのですが、お二人はチームは組まれているのですか?」
「いや、まだ組んではない。でも最近興味が出てきたからメンバーを集めて作ろうかな、とは思い始めてる……とはいえ今からチーム組んでさっき言ってた大会に出場しても、微妙な結果で終わりそうだけど」
「その推測は正しいものでもありますが、チーム戦は個人戦とは違って個々に役割が出来ます。それ故に個々の戦力も大切ですが、それ以上に戦術や戦略……何より信頼が必要です。これは場数を踏み、共に勝利や敗北を味わなければ培われないものでしょう」
淡々とだが確かな想いの込められた言葉に、疾風や紗耶は黙って耳を傾けている。
「ですが……ふとしたことがきっかけで人は変わるものです。デュエル中に歯車が?み合ってチームが機能する。そのようなこともあるかもしれません。それに仲間と共に戦うというのは、ひとりの時とは別の体験ができます。急かしているように聞こえたかもしれませんが、もしも機会があったら今度はチームとしてもお会いしましょう」
「は、はい。そのときはお
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