アージェント 〜時の凍りし世界〜
プロローグ
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少女で現在14歳。説明をする青年、クロノ・ハラオウンの義妹でもある。
「普通ならそうだ。ただ、今回は物が物だ。」
「ああ、思い出したわ。スノウスフィアってアレやろ?ほら、最近強奪されてるっていう……捜査局でも話題になっとるよ。私担当やないから良くは知らんけど。」
この少女は八神はやて。最近頭角を現しつつある敏腕捜査官であり、指揮官キャリアも持っている。かつては闇の書と呼ばれた封印指定ロストロギアの盟主であったりもした。
「そう、このスノウスフィアだが……過去三回、移送中に襲撃に遭い、強奪されている。特に三回目は艦まで運び込んだものの、艦ごと沈められ、盗み出されている。」
その言葉に三人の少女はそれぞれ驚きを露にする。次元航行艦は例外なく巨大であり、また、対魔力装甲を備えている。それを沈める事は容易ではない。
「犯人は何人ぐらいの連中なんや?」
「……いや、単独犯だ。」
これには流石の三人も言葉を失う。単独犯、つまりは個人で艦を沈める程の火力があるということだ。
「えっと……その、犯人はどんな人なの?」
尋ねたのは高町なのは。航空隊随一の魔導師に贈られる称号、エースオブエースの継承者であり、一部からは白い悪魔と呼ばれていたりもする。……決してV字アンテナのついた連邦軍の新兵器だったりはしない。
「分かってる事はミッド式の魔導師で戦法はオールラウンダー。強力な氷雪系の魔法の使い手で推定ランクはSオーバー。後は君たちと同じくらいの男だそうだ。肝心のどこの誰か、何が目的なのかは全く分かってない。」
Sオーバー。この場で言えばはやてと同ランクだが、はやては広域型、一対一だと分が悪いだろう。
「それとこれが一番不思議なんだが……こちらを殺すつもりがない。魔法は全て非殺傷設定で放たれている。危険なロストロギアを追っているにも関わらず、だ。」
「それは……妙やな。」
死者が出ていない事は喜ぶべきことである。しかし、どうしても違和感が際立つ。
「そういえば……そもそもスノウスフィアってどんなロストロギアなの?」
「そやな、それが分かれば目的も絞り込めるんとちゃう?」
用途が限られるのなら目的も限定される筈だ。目的が分かれば見えてくるものもある。
「そう言うだろうと思ってユーノに調べて貰った。それに拠ると………」
ロストロギア:スノウスフィア
第9管理世界《アージェント》にかつて存在した古代文明が開発した兵器。見た目は雪の結晶状のクリスタル。《アージェント》の古代文明はこの兵器の暴走が原因で崩壊している。効果は気候操作。一つだけで世界一つを丸々氷漬けに出来る程の威力を持つ。《アージェント》が常冬なのもそれが原因。ナンバーTからナンバー
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