『Keeping』
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呪文を唱えてた。
魔術を調べてた。
そんな君を見た。
何処迄も、何時迄も保存してく為の。
其れは摩訶不思議な空間だった。
僕の知る君からは想像もつかない現実。
繰り返し叫ぶ呪文に呆気にとられた。
幻が見えた気がした。
其れは思い込みのせいだったのだろう。
君の求めるものは此処には無い。
僕が求めるものも此処には無い。
屍を腐らさないのは根気がいるだろう。
君の其の手に絡み付く柵を拭ってあげたい。
哀れみでも何でも無い。
罪悪感なんて無い君を見て、嬉しかった。
現実を否定してみても罪は消えない。
僕が奪った命も君が奪った命も此処に在る。
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