ガンダムW
1636話
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究極的には自分が生き残る為であれば、マリーメイアに被害が出ても全く構わないだろう。
もっとも、港を破壊したとしてもバートン財団が追い詰められているのは変わらない。
それこそ、いざという時に自分達が逃げ出す場所がなくなってしまうと考えれば……さて、そんな手段を選べるかどうか。
『じゃあ、どうするんだよ? このまま放っておくのか?』
「まさか。普通に中に入るさ。……このメンバーなら、いざという時には何かあっても、機体に被害が及ぶ前に脱出するのは可能だろう? ……ああ、けど。綾子はまだコロニーの中に入らないでいてくれ。俺達がコロニーの中に入ったのを見越して向こうが何かやらかすかもしれない。その援護も必要だし」
もっとも、綾子をこうして残した理由は、やっぱり危険だからというのが大きい。
もし機体が爆発しても、俺は宇宙空間で普通に活動出来る。
また、五飛とデュオが乗っているのは、ガンダニュウム合金製のMS、ガンダムだ。
それこそ、間近で多少爆発された程度であっても、損傷は殆どないだろう。
そんな俺達3人に比べると、綾子は半サーヴァントで生身のまま宇宙に出る事は出来ないし、機体もガンダニュウム合金製ではなく、最新鋭であってもOZの量産型MSでしかない。
機動力重視のトーラスだけあって、防御力は重視されていないというのも関係している。
……まぁ、実際にはリーオーに比べると若干であっても防御力は高くなってるらしいが。
そんな訳で、綾子にはコロニーの外を警戒して貰いたかった。
純粋にコロニーの外でバックアップをするメンバーが必要だという理由もあるんだが。
それを理解したのだろう。若干不満そうながら、綾子は頷きを返す。
『分かった。……アクセルの事だから心配する必要はないだろうけど、気をつけて』
その言葉に頷き、トーラスが港から離れて俺達から距離を取ったのを確認すると、そのまま俺達はコロニーの中へと入っていく。
一応危険だと思って用心はしてるけど、実際にはそこまで考える必要はないと思うんだけどな。
そして実際にコロニーの港に入っていったが、そこが爆破されるような事はない。
『おいおい、爆破の件はともかくとして、MSの迎撃もないってのはどういう事だ? 向こうにとって、ここは最後の砦なんだろ?』
訝しげにデュオが呟くが、それ自体は特に不思議な事でもない。
「バートン財団にとって、こっちが全力で戦える場所というのは、戦場に相応しくないんだろ」
少なくてもコロニーの中であれば、ドーバーガンは使えない。
……逆に考えれば、コロニーの中に俺達を誘い込んでも防げるのはドーバーガンだけになるのだが、トールギス最大の攻撃力を持つドーバーガンを封じる事が出来るというのは、大きい筈だ。
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