ガンダムW
1636話
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そんな風に考えながら、コロニーの中に入る出入り口近く……俗に言う港へと移動する。
そこにも何ヶ所かビーム砲が存在したが、それは既に破壊されている。
担当としては……デュオだったな。
接近戦特化型の機体として、デスサイズはこういう時に強い。
ミラージュコロイドやASRSに比べればかなり弱いが、それでもある程度のステルス能力はあるし。
技術班辺りがいれば、恐らく魔改造していただろう。
ガンダムを開発した技術者達を見つけ出して、何とかデスサイズからデスサイズヘルに、シェンロンガンダムからアルトロンガンダムにパワーアップさせたいところではあるんだけどな。
『アクセル、こっちは終わったわよ』
最初にそう声を掛けてきたのは、予想外な事に綾子だった。
ああ、でもMAになれるトーラスなら、移動速度的な面で一番始めに戻ってくるのは当然なのか?
純粋な技量という意味でも、綾子はデュオに勝った経験があるんだし。……それが半ば偶然に近いとしても。
「お疲れさん。後は五飛とデュオが……」
『おっと、待たせたか?』
『終わったぞ』
最後まで言うよりも前に、デュオと五飛が……正確には2人が操るガンダムが姿を現す。
「そうか。じゃあ、全員揃った事だしコロニーの中に突入するが……一応周囲の様子には注意しておいてくれ。まさかここで港を破壊するような真似をするとは思えないが、追い詰められている以上、バートン財団が……いや、そのトップのデキム・バートンが妙な真似をしないとも限らないからな」
コロニーの港というのは、そのコロニーにとっては文字通りに生命線と言ってもいい。
コロニー単体で自給自足出来ない以上、足りない物資の類は当然のように他のコロニーや地球といった場所から仕入れる必要がある。
ましてや、このX-18999コロニーはまだ完成してからそれ程経っておらず、住人の数も少ない。
自分達で必要とする物資を全て用意するというのは、まず不可能だろう。
……それでも完全に安心出来ないのは、やっぱりデキムの性格があるからだろうが。
『はぁ? コロニーで港を破壊するような奴がいるのかよ?』
信じられないといった風に告げてくるデュオだったが、俺はそれに首を横に振る。
「残念ながら、そんな奴は普通にいるんだよ」
自分が危険になれば、多少の被害は構わない。いや、それどころか肉を切らせて骨を断つを地でいくような相手はこれまでに何度となく見てきた。
そう考えれば、コロニーの港を破壊するくらいの事は平気でやるだろう。
被害が出るのがコロニーだけなら、それこそバートン財団の金があれば幾らでも補修は可能だろうし。
もし人間に被害が出るとしても、デキムの場合はそれが自分やマリーメイア……いや、
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