第3章:再会、繋がる絆
第95話「再会し、繋がった絆」
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「那美と久遠の所よ。事件の時や、神社滞在で世話になったからね。」
「なるほど。」
その時に酒を飲んだのだろうと、優輝は結論付けた。
「あははー。」
「...とりあえず、酔い覚ましの一発。」
「はぷっ!?」
優輝が霊力を込めて葵を一発はたく。
その際に、霊力を体内のアルコールを中和するように循環させる。
「...相変わらず器用ね。」
「使える力が少ない分、精密さを磨くからな。」
「う、うーん...。」
はたかれた葵は、少しアルコールが残っているものの、酔いが覚めたようだ。
「手慣れてるなぁ...。」
「...優輝さんは色々と器用だから。」
「何か才能があるっていうより...極めるのが上手いんだよね。優輝君は。」
手慣れた様子な優輝を見て、司と奏はそう呟く。
前世から優輝を知っている分、改めて優輝の凄さに感心していた。
「あー、酔ってハイテンションになってたよー...。」
「ほら、水でも飲んでスッキリさせろ。」
「ありがとー...。」
水を飲んで葵も復帰する。
さすがに序盤で酔いつぶれたらせっかくのパーティーの意味がない。
「...各々で楽しんでる感じね。」
「まぁ、無理に一緒になっても意味がないしな。楽しんだ者勝ちだ。」
椿が周りを見渡しながらそう呟き、優輝が頷く。
集まった皆はいくつかのグループに分かれ、それぞれで楽しんでいた。
「...ところで、どうしてアリシアは燃え尽きているのかしら?」
「まぁ...自業自得...かな。司に余計な事を吹き込んだみたいだし。」
「ならいいわ。そっとしておくわ。」
「少しは構って!?」
あんまりな扱いに、思わずアリシアは起き上がって突っ込む。
「ほら、元気になった。」
「嵌められた!?」
「じゃあ、続きと行こうか?」
「まだあったの!?」
司も気分が乗ってきたのか、悪ノリを始める。
「っと、そうだ司。少し聞いておきたい事が。」
「え?何かな?」
ふと思い出したように、優輝は司に声を掛ける。
司も少しは慣れたのか、必要以上に緊張する事もなくなっていた。
「結局処遇についてはどうなったんだ?クロノ達が頑張ったとは言え、お咎めなしにはならなさそうだけど...。」
「あー...やっぱり気づいちゃうのかぁ...。」
「さすが優輝君...。」
司本人と、事情を知っているアリシアは感心したように言う。
つまり、優輝の言った通りなんのお咎めなしという訳ではないという事だ。
「でも、犯罪者扱いにはなっていないよ。ただ、少しの期間は管理局に無償奉仕だって。」
「少
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