第3章:再会、繋がる絆
第95話「再会し、繋がった絆」
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して、司は色々愚痴のように言えた事で、意識しすぎていた事に対して、少し気楽になれるようになった。
「...ストレスでも溜まってたのかしら?」
「色々意識しすぎてたみたいだからね...。」
奏の呟きに対し、すずかが苦笑いしながら答える。
「奏...明らかに辛そうなんだけど、美味いのか?」
「美味しいわ。....食べる?」
「...じゃあ、一口だけ...。」
とりあえずアリシアは置いておくと言った感じに、優輝は干渉せずに奏が食べている麻婆豆腐に興味を示し、一口貰う。
「っ...!?辛っ!?」
「あ、優輝君、その麻婆豆腐は...!」
司がそれに気づき何か言おうとするが、後の祭り。
その異常な辛さに優輝は悶える。
「よ、よくこんな辛いの食えるな...。」
「前世ではこういう刺激物は食べれなかったから...。」
食べれなかった物だからこそ、好みになった訳である。
ますます特典の元ネタと似ている奏だった。
「さすが士郎さんと桃子さん...。こんなに辛いのにちゃんと美味い...。」
「.....あ。」
辛さに悶えながらも麻婆豆腐の美味しさを噛みしめる優輝。
それを見ながら、奏は残りを食べようとして、ある事に気づく。
「...間接キス...。」
「っ....!?」
「落ち着いて司さん。」
奏が使っていたレンゲを、優輝も使ったため、必然的に間接キスとなる。
そんな奏の呟きを聞き、司は思わず立ち上がってしまい、アリサに窘められる。
「.........。」
「あっ....。」
「やっぱり意識しすぎだよね、司さん...。」
少し照れながらも、食事を再開する奏に、司は残念そうな声をあげる。
それを見てますますすずかは苦笑いした。
「あははっ、優ちゃーん、楽しんでるー?」
「葵!?...って、酒の匂い!?もしかして酔ってる!?」
後ろから葵が抱き着くようにやってくる。
そして、香ってくる酒の匂いに気づいた優輝は、大人組の所にある酒を見つける。
「ちょっと、何やってるのよ葵!優輝が困ってるでしょ!」
「あはは、あははは!」
「なんでこんなに酔ってるんだよ...。」
椿がすぐに駆け付け、葵を引き剥がす。
「...ユニゾンデバイスになったから、体質が少し変わったのだと思うわ。」
「あー...そういえば、今まで葵は酒を飲んでなかったな...。」
詰まる所、“酒に慣れていない”状態なため、葵は酔ってしまったのである。
ちなみに、見た目と年齢は全然違うため、未成年飲酒にはならない。
「...ところで、椿と葵はさっきまでどこにいたんだ?」
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