第3章:再会、繋がる絆
第95話「再会し、繋がった絆」
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「わぁ.....!」
「結構な人数だからな。その分、豪勢になったんだ。」
テーブルには数々の料理があり、皆はもう既に集まって雑談していた。
なのはちゃん達だけでなく、那美さんや久遠ちゃん、アースラの皆もいる。
「主役のご到着ですね。」
「リニス...。」
「まぁ、パーティーの形式に沿うのも面倒でしょう。なので、一言何かを言って、すぐにパーティーを始めましょう。」
「...うん。」
パーティーの主役としての作法なんて知らないので、リニスのその言葉はありがたかった。
私が来た事で皆の注目が集まる中、聞こえる程度の声量で、私は口を開いた。
「えっと...今日は私のために集まってくれてありがとう。ちょっと...いや、凄く皆に迷惑を掛けてしまったのに、こうしてまた暖かく迎えてくれたのは本当に嬉しいです。」
気の利いた言葉が一切浮かんでこない。
...うぅ、こういう人前で喋るのはやっぱり緊張するなぁ...。
「...あー...えっと...。」
「...それでは堅苦しいのはなしにして、乾杯しましょう。」
「あ、か、乾杯!...と、いう事で...!」
リニスが助け船を出してくれたけど、それでも締まりの悪い終わり方になっちゃった...。
「随分と緊張しちゃってたわね。」
「まぁ、慣れていないとああいうのはな...。俺も結婚式の時は緊張したもんだ。」
「あ、あはは...。」
お母さんとお父さんが、私にそう話しかけてくる。
「...えっと、お父さん、お母さん...。」
「ん?どうしたんだ?」
「何か言いたい事があるのかしら?」
両親は、魔法について闇の書事件が終わった時に伝えられた。
だから、今回の事件の事情も知っている。
その事で、色々と言いたい事はあったけど...。
「...どんな事情があったにせよ、司は俺達の娘だ。」
「一度忘れたのは親として悔しいけど、こうして戻ってきてくれただけで嬉しいわ。」
「.........!」
顔に出ていたのか、私が考えていた事に答えるようにそう言われる。
「前世の経験がある分、独り立ちが早くなるだろうというのが、少し寂しいがな。」
「貴女の居場所はちゃんとあるんだから、帰ってくる時は帰ってくるのよ。」
「....うん...!」
私が魔法関連とかにかまけている時も、両親は見守るのに留まるだけだった。
それは、それほどまでに私を信頼していたという事。
私にとって、その事実はとても嬉しかった。
「ほら、お友達の所へ行ってきなさい。」
「え、でも...。」
「娘を楽しませないでどうするんだ。ほら、とっととボーイフ
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