外伝〜仔猫の宅急便〜前篇
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問も一つとしてカウントするから質問の内容をよく考えて質問する事ね。」
「えー!そう言う場合は他の質問を答える事で一つとしてカウントするのが常識だと思うんだけど〜!」
「ケチだね。」
「ミリアムちゃん!レン皇女殿下のせっかくのご厚意を無駄にしかねない発言をしないでください!」
「フィーちゃんもです!」
「頼むから君達は黙っていてくれ……」
レンの答えを聞いたミリアムは不満げな表情で文句を口にし、フィーはジト目でレンを見つめ、クレア大尉とエマはそれぞれ焦りの表情でミリアムとフィーに注意し、マキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。
「と言うかどうして答えて頂ける質問の数を3つにしたのですか?」
「え?だって、こういう場合の質問は3つなのが”お約束”じゃない♪」
エリオットの質問に笑顔で答えたレンの答えを聞いたアリサ達は冷や汗をかいて脱力し
「お、”お約束”って何の”お約束”なのか意味不明なんですけど……」
「うふふ、お嬢様もわかる時がいつか訪れますわ♪」
ジト目でレンを見つめて呟いたアリサにシャロンは微笑みながら指摘した。
「……急に数を絞られてもどれを質問すればいいかわからないから、質問の内容を絞る為の時間を貰えないかしら?」
「ええ、別に構わないわよ。とは言ってもレンも忙しいし、そんなに待ってあげられないから……――――あの時計が20:00ちょうどになったら質問を受け付けるから、それまでに質問の内容をどれにするかみんなで相談して決めてね♪」
気を取り直したサラの要求に頷いたレンは食堂に備え付けてある時計に視線を向けて答え
「今が19:30分頃だから相談する時間は約30分だな。」
「すぐに食堂を出て質問の内容を決める相談をするわよ。」
「はいっ!」
「……私はこの場に残って皇女殿下の話し相手を務める。クラウス、食後の茶の準備を。」
「かしこまりました。」
レンにつられるようにアリサ達と共に時計に視線を向けたトヴァルは静かな表情で呟き、サラの指示にアリサ達は頷き、アルゼイド子爵はアリサ達に自分のやる事を伝えた後クラウスに指示をした。
その後食堂を出たアリサ達は質問の内容を相談して決めた後、再び食堂に入って席についた――――
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