外伝〜仔猫の宅急便〜前篇
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言った方が怪しまれるよ。ちなみに君がこの屋敷を訪れた時に私達にも渡す物があると言っていたそうだが、それは一体何なんだい?」
「ああ、あれはオリビエお兄さん達にスリルとサプライズを届ける為の”冗談”だからオリビエお兄さん達に渡す物なんて特にないわよ♪」
「ぼ、僕達にスリルとサプライズを届ける”冗談”……?」
「一体どういう意味なのだろうか?」
オリヴァルト皇子の質問に答えたレンの答えの意味がわからないマキアスは困惑し、ガイウスは不思議そうな表情でレンに訊ねた。
「クスクス、オリビエお兄さん達はレン達メンフィル帝国に加えて貴族連合からも必死で身を隠しているのに、突然現れたミステリアスな訪問者が居場所を知っているというサプライズでメンフィルか貴族連合、どちらかの勢力にお兄さん達の居場所が割れているスリルをお兄さん達に感じさせる事ができるでしょう?だから子爵さんだけじゃなく、わざとオリビエお兄さん達も指名したのよ♪」
悪びれもなく笑顔で答えたレンの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「そ、そんな事の為だけに……」
「ふふ、レン皇女殿下がクラウス様に名乗った名前通りまさに”仔猫”のような気紛れな”宅急便”ですわね。」、
「噂以上に性格が悪い皇女だね。」
「む〜!ボク達に感じさせた無駄なスリルとサプライズを返せ〜!」
「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!相手は皇族なのですから最悪”不敬罪”を問われてもおかしくありませんよ!?」
「フィーちゃんもレン皇女殿下に失礼な事を言わないで下さい!」
アリサは疲れた表情で肩を落とし、シャロンは微笑みながらレンを見つめ、レンに文句を言うフィーとミリアムにクレア大尉とエマはそれぞれ注意した。
「うふふ、レンは言葉遣いや態度程度で腹を立てるような器量の狭いエレボニア帝国の貴族とは違うから別にいいわよ?」
「あのー、レン君?エレボニアの貴族全てが器量が狭いという訳じゃないんだよ?」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、オリヴァルト皇子は苦笑しながら指摘した。
「クスクス、わかっているわよ。―――さてと。ディナーをご馳走になったお礼にみんながレンに聞きたい事を答えてあげてもいいけど、際限なく答えてあげるつもりはないわ。――――質問は3つよ。」
「質問は3つ……と言う事はその3つの質問に関しては正直に答えて頂けるのでしょうか?」
レンの説明のある言葉が気になったジョルジュはレンに質問し
「ええ。3つだけ、レンが知る限りの情報になるけど全て正直に答えてあげるわ。ちなみに質問の内容によってはレンでもわからなくて答えられない事もあるけど、その質
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