外伝〜仔猫の宅急便〜前篇
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ら、殿下の話し相手を私が務めさせていただきますので、よろしくお願いします。」
「うふふ、よろしくね、ラウラお姉さん♪」
その後夕食の支度が整うとアリサ達はそれぞれレンに自己紹介をした後、レンと共に夕食を取った。
同日、19:20――――
〜食堂〜
「―――ごちそうさま。どれも美味しかったわ♪」
「皇女殿下の御口に合い、幸いです。」
「それで殿下。私達”アルゼイド家”に渡す物があると仰っていましたが………」
食事を終えたレンの評価を聞いたアルゼイド子爵は会釈をし、ラウラはレンに問いかけた。
「ええ、その為にレンがレグラムに来たもの。」
ラウラの問いかけに頷いたレンが指を鳴らすと異空間からアルゼイド家の家宝―――”宝剣ガランシャール”が現れた。
「ふえええっ!?何もない所から剣が……!」
「い、異空間収納の魔術……それも無詠唱で瞬時に発動させるなんて……!」
「……”殲滅天使”はあらゆる方面の”才”に長けている話は聞いてはいたけど、まさか魔術の”才”にまで長けていたとはね。」
それを見たトワは驚き、エマは信じられない表情をし、セリーヌは目を細めてレンを見つめた。
「そ、それよりもあの剣って確か……!」
「リィン――――メンフィル帝国に奪われてしまったアルゼイド家の家宝――――”宝剣ガランシャール”……!」
ガランシャールに見覚えがあるエリオットは目を見開き、トヴァルは驚きの表情で声を上げた。そして異空間から現れた”ガランシャール”はアルゼイド子爵が座っている席の傍まで移動した。
「リィンお兄さんが約束していた通り、その剣が”アルゼイド家”の家宝である事の確認が終わったから”アルゼイド家”に返還するわ。」
「……本当によろしいのですか?」
予想外の出来事に驚いた様子のアルゼイド子爵はレンに問いかけ
「ええ。その剣をアルゼイド家に返還する事にレン達―――メンフィル帝国に異存はないわよ。」
「……わかりました。メンフィル帝国の寛大なお心遣いに心から感謝いたします。」
「我が家の家宝をこんなにも早く返還して頂き、本当にありがとうございます……!この御恩は一生忘れません……!」
「……私からも感謝する。本当にありがとう。」
レンの答えを聞いたアルゼイド子爵はレンに頭を下げた後宙に浮いているガランシャールを手にし、ラウラとオリヴァルト皇子もアルゼイド子爵に続くようにレンに頭を下げて感謝の言葉を述べた。
「うふふ、これでレンの用事は終わった訳だけど……子爵さんの口ぶりからするとオリビエお兄さん達の方はレンに聞きたい事があるみたいね?」
「ハハ、この状況でむしろ無いって
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