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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜仔猫の宅急便〜前篇
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は結社の”執行者”の一人だったわね。―――改めて自己紹介を。メンフィル皇女、レン・H・マーシルン。”英雄王”リウイ・マーシルンと”闇の聖女”ペテレーネ・セラの娘にして”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”プリネ・カリン・マーシルンの妹よ♪初めまして、トールズ士官学院特科クラス”Z組”の皆様に”協力者”の皆様。そして久しぶりね、オリビエお兄さん♪」

シャロンの言葉が気になったジョルジュが不思議そうな表情をしている中興味ありげな様子でシャロンを見つめて呟いたレンはスカートを両手で摘まみ上げて、上品に自己紹介をして小悪魔な笑みを浮かべてオリヴァルト皇子を見つめた。

「……ああ、”西ゼムリア通商会議”以来だね、レン君。2年前の”お茶会”の時といい、今回この館を訪れた時の名乗り方といい、正直こういった心臓に悪い冗談(いたずら)は勘弁して欲しいんだけどね……」

レンの言葉に頷いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐いた。

「クスクス、それは無理な相談ね♪”お茶会”のお客様にスリルとサプライズを届けるのは”お茶会”を開く”主催者”であるレンの”特権”だもの♪」

「意味不明だし。」

オリヴァルト皇子の指摘に笑顔で答えたレンの答えにアリサ達が冷や汗をかいて脱力している中、フィーはジト目で指摘した。

「……お初にお目にかかります、レン皇女殿下。このレグラムの領主を務めているヴィクター・S・アルゼイドと申します。ちょうど夕食の時間でもありますし、すぐに夕食の準備をさせますので少々お待ちください。」

「あら、別に気を遣わなくてもいいわよ?今日は”アルゼイド家”に渡す物があったから来ただけで、それを渡したらすぐに帰るつもりだもの。」

「殿下が私達”アルゼイド家”に……?」

アルゼイド子爵の言葉に対して謙遜した様子で答えたレンの話のある言葉が気になったラウラは不思議そうな表情で首を傾げ

「いえ、我々としても殿下には伺いたい話がありますので、どうか今夜は我が家で殿下をおもてなしさせてください。」

「ふふっ、”光の剣匠”と名高い子爵さんにそこまで頼まれたら、断るのも失礼ね。――――いいわ、今夜のディナーは”アルゼイド家”の厚意に甘えさせて頂くわ。勿論オリビエお兄さんを含めた他の人達も一緒で構わないわよ?食事は大勢で食べた方が賑やかで楽しいしね♪」

アルゼイド子爵の厚意に応える事にしたレンは笑顔を浮かべてアリサ達を見回し

「寛大なお心遣い、ありがとうございます。――――クラウス、すぐに夕食の準備を。ラウラは殿下を客室にお連れし、夕食の準備が整うまでの話し相手を務めてくれ。」

「かしこまりました。」

「わかりました、父上。―――レグラムの領主の娘、ラウラ・S・アルゼイドと申します。不肖なが
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