外伝〜仔猫の宅急便〜前篇
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…!」
「間違いなくメンフィル帝国の関係者だろうね。」
トヴァルの質問に答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたエリオットは驚き、ジョルジュは不安そうな表情で呟いた。
「子爵閣下、その”仔猫の宅急便”と名乗っている人物をこの場に通してもらえないかい?」
「―――わかりました。クラウス、すぐに連れてきてくれ。」
「かしこまりました。」
そして数分するとクラウスが突然何の前触れもなく自分達を訪ねてきた謎の人物と共に部屋に入って来た。
「―――ご指示通り、お連れしました。」
「ゴロゴロウニャ〜ン♪グッドイブニング(こんばんわ)、”仔猫の宅急便”よ♪」
クラウスが連れてきた謎の人物―――レンは猫の鳴き真似と動作をした後小悪魔な笑みを浮かべ、レンの自己紹介の仕方にアリサ達は冷や汗をかいて脱力した。
「!あ、貴女は………!」
「へ〜……君だったんだ。」
「……”殲滅天使”。」
すぐに我に返り、レンの顔を見たクレア大尉は信じられない表情をし、ミリアムは意味ありげな表情をし、フィーは警戒の表情でレンを見つめて呟いた。
「せ、”殲滅天使”……?何なんだその物騒な名前は……って、あれ?」
「あ、あれ……?何かその名前って、最近聞かなかった……?」
「……聞いていて当然よ。今朝の話にメンフィル皇女の一人である”殲滅天使”の話も出ていたんだから。」
フィーが呟いた言葉を聞いたマキアスは戸惑っていたが聞き覚えがある事にエリオットと共に思い出し、二人の疑問に答えたセリーヌはレンを厳しい表情で見つめていた。
「ええっ!?じゃ、じゃあ、本当にその娘がメンフィル帝国の皇女の一人なの……!?」
「ええ……そしてメンフィル皇族の中で最も残虐な性格をしている皇女でもあるわ。」
「おい、サラ!」
「彼女がメンフィル帝国の皇女の一人………」
「ど、どうしてメンフィ帝国のお姫様が一人でこんな所に……」
セリーヌの話を聞いたエマが驚いている中厳しい表情でレンを見つめて呟いたサラの言葉を聞いたトヴァルは焦った様子で声を上げ、ガイウスは真剣な表情でレンを見つめ、トワは信じられない表情でレンを見つめ
「残虐な皇女だなんて失礼ね〜。レンは”天才美少女”のお姫様なのよ♪」
「何、その自画自賛………」
「――彼女が”天才”である事は事実ですわ。それに彼女がこの場にいるという事は恐らく”パテル=マテル”もこのレグラムのどこかに潜んでいると思われますわ。」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えを聞いてジト目でレンを見つめるアリサにシャロンは指摘した後真剣な表情で推測を口にした。
「”パテル=マテル”……?」
「うふふ、そう言えばメイドさん
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