第三十六話 葬儀その一
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」
「とてもですか」
「されないですか」
「そうしたことは」
「太子も」
「私はロートリンゲン家の者だ」
だからだというのだ。
「旧教の家だ、だからだ」
「新教で送ることは」
「どうしてもですね」
「出来ない、しかしマリー王女はした」
新教徒であってもだ、しかもマリーの信仰心は強い。だがそれでもだったのだ。
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