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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
79部分:合流その一
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た。追っ手と飢えに悩まされながら密かにレンスター王家を慕う者達の助けもありかろうじて二人で生きてきた。そしてフィアナに辿り着き近くの村でリーフを育てながら時が来るのを待っていた。やがてジャムカやデュー達がアグストリアへ向かいラケシスはセリスのいるイザークへ旅立った。この時ベオウルフとラケシスの娘ナンナを預かった。
 暫くして旧友グレイドとその妻でありレンスター攻防戦で戦死したドリアス将軍の愛娘セルフィナがレンスター近辺の漁村に身を潜めているとブリギットに聞かされそこに向かった。その村でカリオンやロベルトといった若い騎士達と出会い今や明るく溌剌とした少年に成長したリーフを盟主にした反フリージ反グランベルの解放軍を旗揚げしたのだ。
 そしてセリスの挙兵に呼応し領主であるグスタフが兵を連れアルスターのブルーム王へ謁見に行っている隙にレンスター城を急襲し占拠した。そこでレンスターの復活とセリス公子率いるシアルフィ軍の支持を表明したがたちまちイシュトー率いる四万の兵に包囲され身動き出来なくなってしまった。イシュトーがメルゲン防衛の為その地へ帰ると公認にレンスター領主であったグスタフが指揮官になった。彼の戦術及び作戦指揮は甚だ稚拙であり何とか持ち堪える事が出来た。だが篭城して二月が過ぎようとし武器や食糧も残り少なくなってきていた。
 フィンが周りの敵兵達をあらかた倒し尽くした頃フリージ軍の人智から攻撃停止のラッパが鳴り響いてきた。ふと空に目をやると日が高く昇っている。どうやら昼食を摂りに戻るらしい。
「食事、か」
 フィンの槍の構えを解いた。そして城壁を降り本陣の置かれている旧王宮へ帰っていった。

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