第二話「永遠の”のぞみ”と”ひかり”」
引退前日
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ら前の店の跡地の権利を再取得したんだよ。
ミナヨが独立したら、またカレー屋を復活させて経営させようかと思ってね。私はこっちで頑張る代わりにね。
それでな・・・実はそろそろかなって思っているんだ。」
W&ひか「何を・・・。」
ミナ「・・・お婿さん。」
W&ひか「!?」
神田父「いや、ちょっと恥ずかしい話なんだが、ミナヨももう年頃だし、跡取りを確保したいなと。
それで候補なんだけど・・・私としてはテツユキ君がベストかな、と思っているんだが・・・。」
テツ「ブヘーックシュッ・・・またミナヨが俺のこと・・・で、のぞみ、どうなんだ?」
のぞみ「何が?」
テツ「とぼけるな。明日、俺だけじゃなくて必ずミナヨも乗るだろう?」
のぞみ「・・・ああ、当たり前だろう。」
テツ「あいつの席の番号は?」
のぞみ「・・・いや、私は聞いていないよ。」
テツ「何を言うんだよ。お前なら、どの席を確保するかぐらい、緑の窓口に指示できるだろう?」
のぞみ「・・・。」
テツ「大体見当はつくよ。車両は博多方面の先頭車、つまりお前自身。席は・・・おそらくミナヨと俺は隣同士。そうなるように席を空けておいた。違うか?」
のぞみ「・・・君、そんなにミナヨちゃんと一緒が嫌か?」
テツ「悪いか?。せっかく自分を取り戻せたと思ったら、今度はあいつのキチママに散々振り回されて・・・だから俺は結局日本を捨てて、アメリカに戻った。今まで帰れなかったのは・・・。」
のぞみ「ミナヨちゃんから逃げていたんだろう?」
テツ「逃げたんじゃない。」
のぞみ「いや、逃げていた。好きだと思い続けていた相手だけじゃない、運転士になる夢からも。」
テツ「く・・・俺は・・・。」
ピピピ・・・。
のぞみ「・・・通信だ。はい?」
?(鈴木勝美)「・・・調子はどうかね、のぞみ・・・。」
のぞみ「あっ!」
テツ「あんた・・・まだ生きていたのか?」
?「ムカッそういうお前さんはテツユキじゃな、あとでちょっと来い。」
テツ「・・・ゴメンナサイ」
?「ほほほ!ジョークじゃよ。ひかりにも連絡しとくわい。司令室に来ておくれ。」
のぞみ「了解・・・話の続きだが・・・。」
テツ「分かっているよ。どうせ俺は・・・。」
のぞみ「ちゃんと聞いてくれ。それでも君は一度は戻ってきてくれた。アオバちゃんとの事故を起こした時・・・。」
テツ「あれはアオバがチェンさんやケンタと知り合いだったから、二人に申し訳ないと・・・。」
のぞみ「それだけか?本当はこの手でミナヨちゃんを改心させたくて帰ったんじゃないのか。」
テツ「・・・。」
のぞ
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