第二話「永遠の”のぞみ”と”ひかり”」
引退前日
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某所
?「ふふふ・・・いよいよ決行の日が迫っているぞ。抜かりはないだろうな。」
??「はい、総力を挙げております。絶対に彼らが無事に最後の花道を飾ることはないでしょう。」
?「ふふふ・・・見ていろ。徹底的に叩き潰してみせる。ヒカリアンとしての、そして新幹線としての誇りなど、石ころ同然だと証明してみせよう!」
「永遠の"のぞみ"と"ひかり"」
3月15日の昼前。
秋葉原万世橋にあるJHR基地。そこに来客があった。
ライトニング・ノゾミアン-のぞみはその時、宿直部屋で執務ノートを読んでいた。
のぞみ「・・・明日のスケジュール暗記はもう完璧かな。後はその場の臨機応変・・・。」
セブン「おーい、のぞみ!『西』からひかり隊長たちが来ているぞ。」
のぞみ「分かった!すぐ行くよ。」
彼の体にはラッピングがされてあった。
「SHINKANSEN SERIS300 ありがとうLAST RUN 2012.3.16」と。
ひかり「調子はどうかね。」
のぞみ「ええ、何とか胸を張って最後まで走れそうです。」
ひかり「それはよかった。それにしても、まさか同時引退になるとはなあ。いつまでもおっちょこちょ
いの小童だと思っていたお前と・・・。」
のぞみ「おちょこちょいはないでしょう。おっちょこちょいは。」
ひかり「分かっているよ、昔の話。今は掃除洗濯もちゃんとできるように・・・。」
のぞみ「そのくらいにしてくださいよ。それはそうと、ウエストなんですが・・・。」
ひかり「心配はいらん。あいつはもう子供じゃない。きっとこれから先来るであろう新入り達をまとめられる。」
のぞみ「そうですね、セブンも付いているし・・・ただもう一つ心配があるんですよ。」
ひかり「お前さんの言いたいことはすぐに分かるよ、人間の友達・・・だろ?」
AHRレスキュー「ボス、How long?いつまで落ち込んでいるんです。」
テツユキ「だってよ・・・はあ、日本で運転士になればよかったよ・・・。」
ウエスト「何言っているんだよ。頑張れば電車の運転士にいつでも戻れるって。昔から訓練しているんだから・・・。」
テツ「のぞみの運転席にはもう座れないんだよ・・・局長の椅子、早く誰かにゆずろうゆずろうと思いながら、グズグズしてその挙句・・・アア・・・。」
のぞみ「まだ後悔しているのか・・・。」
テツ「あ、のぞみ。ひかり隊長も。」
のぞみ「いつまでも落ち込んでいてどうするんだ。自分の選んだ仕事を悪い風に考えるなんて。私はこの300系をボディに選んだ以上、この引退も宿命だと思っている。」
テツ「そんな・・・のぞみは引退までに俺に運
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