76部分:血の絆その五
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次の瞬間気配を感じた。それは真後ろだった。
「冥土に行きな」
両手の平を付け至近で大炎を放った。炎が炸裂したホメロスは後ろへ後転しつつ着地した。
馬上には下半身と手綱を握る左手首だけあった。上半身は完全に吹き飛んでいた。
「トルネードか。初めて使ったが凄え威力だな。これは使えるぜ」
ケンプフ等が討ち取られ先軍と左右両軍が崩壊したフリージ軍の劣勢は誰が見ても明らかであった。一斉に現われた解放軍は魔法と弓、騎兵と歩兵、そして飛兵を組み合わせた激しい波状攻撃をかけ数に優るフリージ軍を圧倒していた。その中に解放軍の若き将達がおり大旗の下にはシャナンがいた。
「休まず攻撃をかけよ!勝利の女神は我等に微笑んでいるぞ!」
そう言うやバルムンクを手に敵軍へ斬り込む。皆それに続く。
リンダがトローンを放つ。一撃で数人の兵士が吹き飛ばされる。ケンプフのそれとはまるで威力が違う。
パティは敵兵の中を小さい身体で素早く動き回り多少小振りの銀の剣を振るう。一人の兵士が喉を突き刺され倒れ別の兵士が大斧を横に薙ぎ払うと跳躍でそれをかわし兵士の頭上を飛び越え振り向きざまにその後頭部を斬りつける。見掛けによらず中々力もある様だ。
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