暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1635話
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お気を付けて』

 そう告げ、通信が切れる。
 てっきり連合軍のMSも連れていって欲しいと、そう言われるかと思ったんだが……どうやら違ったらしい。
 そう告げた瞬間、X-18999コロニーの何ヶ所かが微かに光を放ったのを確認し、反射的に口を開く。

「っ! 全機散開!」

 スーパーバーニアを噴射させ、トールギスが即座にその場から離れ……次の瞬間には、コロニーから放たれたビームが何条もトールギスを始めとしてシャドウミラーのMSがいた場所を貫いていく。
 念動力が危機を知らせなかったのは……まぁ、今のは危機らしい危機ではなかったからだろう。
 実際、トールギスであればあの程度の攻撃が命中しても即座に撃破されるとは限らなかったし、同時に撃破されても俺が混沌精霊である以上、無意味に近い。
 だが、それはあくまでも俺だからこその事であり、綾子、五飛、デュオという俺以外の3人が宇宙で機体を撃破されれば、生き残るのは難しい。
 半サーヴァントの綾子なら、普通の人間よりも真空中で生き残る事は出来るんだろうが……それでも死ぬまでの時間を多少長引かせるだけにすぎない。
 そんな訳で、念動力の危機感知は今の状況では殆ど当てにならなかった。

「無事か!?」

 そう通信を送りながら周囲を見回すと、さすがガンダムのパイロットと言うべきか、シェンロンガンダムもデスサイズもビームに命中する事なくその場に存在していた。
 そして綾子が操る純白のトーラスも、特に被害らしい被害は受けていない。
 その事に安堵し、改めてコロニーの方へと視線を向ける。
 何が起きたのかというのは、容易に想像出来た。
 コロニーの外壁にビーム砲がたっぷりと備え付けられていたのだろう。
 原作でも、L4コロニー……ウィナー家が強い影響力を持っていたコロニーで、コロニーの外壁にビーム砲が幾つも備え付けられていた。
 それ以外のコロニーでも、同じようにビーム砲が備え付けられたコロニーはあった。
 そう考えれば、こうしてX-18999コロニーにビーム砲が備え付けられていても、何もおかしな事はない。
 勿論普通のコロニーがこんな風にビーム砲を装備していれば問題になるだろうが、このX-18999コロニーは既にバートン財団の本拠地であると知られているのだ。
 それを知られた以上、連合軍……もしくはOZに攻められるのは確定であり、少しでも防御力を増す為に形振り構っていられなかったという事だろう。
 まぁ、現在の連合軍、OZ、バートン財団の戦力は、7:2:1といったところだ。
 あくまでも宇宙での戦力比だが。
 これがバルジでもあればもう少し違ったんだろうが……ともあれ、バートン財団の戦力が最も弱いのは事実であり、それを何とかする必要があるのも間違いはない。
 MDだっ
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