73部分:血の絆その二
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。オイフェと五千の精鋭騎士、そして今だセリスの首を取ると言って聞かないアレス志願してきたオルエン、それに従うフレッドも同行した。行く前にパティにからかわれ彼女はまたしても手袋を投げそうになるがフレッドとレスターに止められた。
メルゲン東に集結していたシャナンが率いる解放軍の主力部隊はアルスターへ向けて進撃を開始した。その数十三万五千に達し最早大陸にその名を知らぬ諸将と精兵から成りその士気は天を衝かんばかりであり進軍は疾風の如くであった。その中パティ、ディジー、マリータの三人の娘達が何やら話している。
「マリータ、あんたどうして解放軍に入ったの?」
パティがマリータに話しかける。
「フィアナにリフィスさん達が来た時に預けられたのよ。それで向こうでリフィスさん達が解放軍に入るって言ったからあたしも入ったのよ」
「それにしても本当に奇遇よね。あたし達はフィアナまで着いたらブリギットさんと一緒に誘うつもりだったのよ」
ディジーの言葉にマリータは少しキョトンとした。
「エーヴェル養母様・・・・・・?もうフィアナにはいないわよ」
「嘘っ」
「あたしをリフィスさんに預ける時何かアグストリアの方へ行くって言ってたわ。そこでデューさん達と一緒に戦うんだって」
「ふ〜〜ん、デューさんとねえ。じゃあジャムカさんやベオウルフさんと一緒かあ・・・・・・」
「多分ね。今アグストリアでも反定刻運動が激化してるらしいからね」
「そうかあ・・・・・・。ジャムカ父様が向こうに行って五年、母様も行っちゃったんだ。寂しいなあ」
パティが両手を頭の後ろで組み感慨深そうに言ったその時マナやユリアと話していたラナがビクッとした顔をしてパティの方へ駆けて来た。
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