暁 〜小説投稿サイト〜
オズのアン王女
第六幕その十一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「もうね」
「私の国への道もよね」
「わかるわ」
 何処に何があるのかもです。
「だからね」
「貴女の場合はね」
「安心してるわ」
 アンもにこりと笑って応えます。
「何しろオズの国一の冒険者だから」
「そうなったわね」
「長い旅の中で、だからわかるわね」
「明日には」
 実際にこう言ったドロシーでした。
「着くわ」
「そうね、景色を見たら」
「明日の夕方かしら」
「この調子で歩いていけば」
「その頃ね、ただ」
「ただ?」
「アン王女の歩く速さだともっと速いかしら」
 その速さに皆も合わせています。
「そうなるかしら」
「どうかしらね、そこは」
「貴女の調子次第かしら」
「そうかも。私も歩くのが遅い時もあるわ」
「そうなの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「わからないわよ、ただそれでも明日の夕方までにはね」
「着けそうね」
「そうだと思うわ」
 そうだというのだ。
「私もね」
「じゃあ明日の晩御飯は」
「ウーガブーの国でよ」
 そこで食べることになるというのです、そうしたお話もしてでした。皆でウーガブーの国へと歩いていきます。勿論途中でティータイムや御飯も忘れていません。
 そしてその中で、でした。お昼過ぎになってアンは目の前を指差して皆に言いました。道を歩くその中で。
「あそこがよ」
「ウーガブーの国ですね」
「いよいよよ」
 ジョージにも笑顔で答えます。
「見えてきたわ」
「何かウーガブーの国は」
 ジョージはしみじみとして言いました。
「久し振りに行きますね」
「久し振りというか」
 それこそとです、恵梨香は言いました。
「この前ウーガブーの国にお邪魔したのはかなり前で」
「申し訳ないですがあまり覚えてなくて」
 ナターシャもアンに言います。
「懐かしい感じさえします」
「いや、はじめて見た感じです」
 カルロスの口調はしみじみとさえしています。
「今は」
「これからウーガブーの国に入って」
 最後に神宝が言います。
「何が起こってもいい様にしますね」
「そうよ、私頑張るわよ」 
 意気込みさえ見せているアンでした。
「ウーガブーの国の主だからね」
「では今から」
 大尉はアンのすぐ後ろから応えました。
「お国に戻りましょう」
「さあ、帰ったら」
 意気込んで帰る為準備体操さえしそうな状況で言うアンでした。
「皆をまずおもてなしするわね」
「晩御飯でだね」
「ウーガブーの国の果物やお野菜のお料理でね」
 トトにも言うのでした。
「勿論お肉もあるわよ」
「凄く楽しみだよ」
「それーーでは」
 チクタクは何も食べる必要がないですがアンに応えました。
「今からーー行きーーましょう」
「それじゃあね」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ