第六幕その九
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「ウーガブーの国には」
「飲む人は飲んでるでしょうけれど」
「それでもよね」
「ええ、やっぱり林檎が第一の国で」
「アンもよね」
「アップルティー派だから」
それでというのです。
「このお茶はね」
「ないわね」
「そうよね」
「ストロベリーティーはね」
ラッシーが言うにはです。
「僕も苺畑をはじめてからだよ」
「飲む様になったの」
「そうだよ」
それでというのです。
「自分で淹れてみてよかったからね」
「今もなのね」
「飲んでるんだ」
実際に飲みながらです、ラッシーはアンに答えました。
「こうしてね」
「そうなのね」
「苺はね」
本当にというのでした。
「美味しいし身体にもいいから」
「どんどん食べるべきね」
「そうだよ、ジュースも作ってるよ」
苺のジュースもというのです。
「そちらもね」
「そうなのね」
「ジュースもどうかな」
ラッシーはその苺ジュースも皆に勧めました。
「そちらも」
「あっ、飲んでいいの」
「よかったらね」
「それじゃあ」
こうしてです、皆は苺ジュースも飲みましたがこちらもよかったです。そしてティータイムの後でなのでした。
皆はラッシーと別れてでした、手を振り合い山を後にしました。その後もウーガブーの国への道を歩いていきますが。
大尉はアンにです、こう言ったのでした。
「ウィンキーの国の丁度真ん中にありますからね」
「今はね」
「はい、わかりやすいですね」
「今はそうなのよね」
ウーガブーの国の位置についてです、アンも言いました。
「昔は端にあったけれど」
「かつてはですね」
「ええ、死の砂漠のすぐ横で」
「そこにあって」
「オズの国の辺境の辺境だったのに」
「死の砂漠が移動しまして」
大陸全体を覆う様にです、今はそうなっているのです。
「それで」
「そうなったから」
「今はですね」
「真ん中にあるわ」
ウーガブーの国の場所、それはです。
「今現在はね」
「わかりやすいです」
「真ん中にあると」
「どうしてもです」
「わかりやすいわね」
「はい、有り難いことですね」
「そうね、そういえば木樵さんのお城は」
ウィンキーの皇帝であるこの人の居城はといいますと。
「ウィンキー全体から見てかなり東にあるわね」
「そうですね」
「我が国は北西から見て真ん中だけれど」
真ん中は真ん中でもです。
「そうなっているわね」
「その通りです」
「首都はその国の完全に真ん中かというと」
それはといいますと。
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