暁 〜小説投稿サイト〜
詩織の【温泉ですっぽんぽん】
極楽マッサージ
[3/3]

[9] 最初
から、彼の好きなショーツ姿をさらす私。

私が羞恥に震えるのを楽しんでいるような気がする。

横に寝そべる彼の手がショーツにかかる。
手を入れてくるかと思ったが、そのまま降ろすらしい。
私はお尻を浮かせた。

「すっぽんぽんにするよ」

す、すっぽんぽん!?

私、何歳だ?

思わずお尻を降ろしてしまった。

全裸。オールヌード。一糸纏わぬ姿。生まれたままの姿。
……すっぽんぽん。

今も、果てしない宇宙を旅する無人の船には、未知の生命体への手紙(金属板)が載っている。そこには男女が描かれていて、当然、すっぽんぽんだ。情報なのだから。

いま、私も裸という原点に帰っている。
全裸の私に全裸の彼がおおいかぶさっている。

マッサージのようなセックス?
セックスのようなマッサージ?

それからの二時間近く、私は極楽に遊んだ。

もちろんそれは羞恥と隣り合わせだが、どんな大胆なポーズも結局は快感になった。

「ああ、う、ぐふぅ、う、ううん、あ、あ、あ」

うつ伏せの基本的マッサージは、臀部への責めに移り、

「う、う、くぅ、あん、あ」

例の筋肉チェックのために、明るい室内灯の下で、脚を曲げらて撫でまわされ、

「いやー、いや、あ、あ、やめて、見ないで、あ、あん」

股間の会陰(えいん)というツボを刺激するために鏡の前でM字開脚させられた。

途切れることない刺激に喘ぎ、悶えた。

最後は、初体験の立位。

「うう、う、あっあっ、あー」

すっぽんぽんをすべて見られながら、後ろから貫かれた。

──────────

「なんだ、あったんだ」

宿の旧館には、混浴の露天風呂があったのだ。

朝食の場所を確認しようとして、「宿泊のしおり」で彼が見つけた。

あまり朝食まで時間がなかったが、行くことにした。


私は脱衣場にあった湯浴み着を着て、日本庭園を模した露天風呂に出る。

先に湯に浸かっていた彼は、全裸だ。

「いらないだろ、それ、脱げよ」

確かに、いまは他に誰もいないけど、

「だめ、いつ人が来るかわからないでしょ」

あ、それから、
湯浴み着って、絶対透けないんだよ。

知ってた?
──────────
(終)
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