極楽マッサージ
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[9]前 最初
から、彼の好きなショーツ姿をさらす私。
私が羞恥に震えるのを楽しんでいるような気がする。
横に寝そべる彼の手がショーツにかかる。
手を入れてくるかと思ったが、そのまま降ろすらしい。
私はお尻を浮かせた。
「すっぽんぽんにするよ」
す、すっぽんぽん!?
私、何歳だ?
思わずお尻を降ろしてしまった。
◆
全裸。オールヌード。一糸纏わぬ姿。生まれたままの姿。
……すっぽんぽん。
今も、果てしない宇宙を旅する無人の船には、未知の生命体への手紙(金属板)が載っている。そこには男女が描かれていて、当然、すっぽんぽんだ。情報なのだから。
いま、私も裸という原点に帰っている。
全裸の私に全裸の彼がおおいかぶさっている。
マッサージのようなセックス?
セックスのようなマッサージ?
それからの二時間近く、私は極楽に遊んだ。
もちろんそれは羞恥と隣り合わせだが、どんな大胆なポーズも結局は快感になった。
「ああ、う、ぐふぅ、う、ううん、あ、あ、あ」
うつ伏せの基本的マッサージは、臀部への責めに移り、
「う、う、くぅ、あん、あ」
例の筋肉チェックのために、明るい室内灯の下で、脚を曲げらて撫でまわされ、
「いやー、いや、あ、あ、やめて、見ないで、あ、あん」
股間の会陰(えいん)というツボを刺激するために鏡の前でM字開脚させられた。
途切れることない刺激に喘ぎ、悶えた。
最後は、初体験の立位。
「うう、う、あっあっ、あー」
すっぽんぽんをすべて見られながら、後ろから貫かれた。
──────────
「なんだ、あったんだ」
宿の旧館には、混浴の露天風呂があったのだ。
朝食の場所を確認しようとして、「宿泊のしおり」で彼が見つけた。
あまり朝食まで時間がなかったが、行くことにした。
私は脱衣場にあった湯浴み着を着て、日本庭園を模した露天風呂に出る。
先に湯に浸かっていた彼は、全裸だ。
「いらないだろ、それ、脱げよ」
確かに、いまは他に誰もいないけど、
「だめ、いつ人が来るかわからないでしょ」
あ、それから、
湯浴み着って、絶対透けないんだよ。
知ってた?
──────────
(終)
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