1634話
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ートン財団がMDを手に入れたのかは気になるが……まぁ、デキムだってその性格はともかく、能力は高い。
だとすれば、その辺りはどうにでも出来るだけの実力があったのだろう。
「各機、相手は恐らくMDだ。攻撃の威力は高いが、純粋に技量という意味だと、シャドウミラーの面子で負けるような事はない。逆に、笑いものになるから覚えておけ。もし大きな被害を受けたりしたら、たっぷりと凛に弄って貰うから、そのつもりでな」
『絶対に負けられない戦いが、ここにある』
『ふんっ、MDなど所詮人形でしかない』
『いやいやいやいや、俺はそんなの絶対にごめんだぞ』
綾子、五飛、デュオからそれぞれに返事をする。
まぁ、綾子は凛と付き合いが長いし、五飛とデュオは凛に色々といぢめられているしな。
その気持ちは分からないでもない。
『あら、随分と皆が私と遊びたいみたいね』
そんな3人の通信を聞いていたのか、映像モニタに笑みを浮かべている凛が映し出される。
笑みを浮かべてはいるのだが……その額には血管が浮き出ていた。
凛のような美人がしていいような仕草じゃない気もするが……まぁ、凛らしいと言えば凛らしい。
もっとも、実際に今俺が口にしたような事にはならないと思うけどな。
実際に原作ではガンダムのパイロットにとってMDというのは雑魚でしかない。
一定以下の技量の持ち主に対しては極めて強力な兵器だが、逆に一定以上の技量の持ち主に対しては数合わせの雑魚に過ぎないというのが、俺のMDに対する感想だ。
「MDと実際に戦うのは初めてなんだから、あまり気を抜くなよ」
それだけを言い……やがてこっちに向かって真っ直ぐに飛んでくる、MA状態のトーラスがモニタに映し出された。
5機程で編隊を組んでいたトーラスは、やがて向こうもこっちの姿を捉えたのか動きを止めてMSへと変形し、トーラスカノンを構えたところでデスサイズのビームサイズにより2機が撃破、シェンロンガンダムの右手が伸びて、頭部を捕まえ、砕く。
そして残った最後の1機は、綾子のトーラスカノンによってビームに呑み込まれていった。
……うん、やっぱりこうして見ると、MDは雑魚だな。
元々五飛とデュオは原作よりも間違いなく操縦技術は上がっている。
そう考えれば、これは考えるまでもない結果だった。
「っと、また来たぞ。それも今度はこっちを挟み込むようにだ」
今の5機は、先行偵察だったのだろう。
俺達がどれだけの戦力を持っているのかを確かめる為に。
そして先行偵察部隊があっさりと撃破された事により、まともに戦ってはどうしようもないとMDは判断し……挟撃という手段に出た。
その辺りの判断の素早さは、MDならではというか、人間よりも早い。
MDも決して役
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