1634話
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対する様子はないのかと、安堵の息を吐く。
俺達に対して色々と思うところがある者は多いのだろうが、それでも取りあえずこっちの命令を大人しく聞いてくれるのであれば、問題はない。
……妙な命令無視の類をされたりすると、多少問題だが。
そう思いつつ、X-18999コロニー方面に向かっていく。
シャドウミラーの方は、特にこれと言って命令はしていない。
敢えて言うのなら、五飛とデュオが2人組で、俺と綾子が2人組で行動するという事か。
正直なところ、サーペントの類があるのならともかく、今の状況でバートン財団が所有している戦力は大して話にならない。
一応MDには注意するように言ってはあるんだが。
そうしてお互いの戦力が近付き……やがて、お互いの射程範囲に入ったところでドーバーガンを撃つ。
綾子のトーラスも、トーラスカノンを撃っていた。
遠距離用の武装がそれ程充実していないシェンロンガンダムとデスサイズは、まだ攻撃範囲内ではないという事もあって、速度を上げながらX-18999コロニー方面に向かう。
また、背後のリーオー部隊もドーバーガン――実弾を使うトールギスの簡易版――を構え、撃つ。
そんな援護射撃を行っているこちらと違い、バートン財団側からは、複数のビームが放たれる。
それも、威力はリーオーが使っているビームライフルとは比べものにならないだけの威力。……そして、俺はその威力のビームを、これまで何度も見てきている。
それはトールギスの隣にいるトーラスから撃たれているビームと同じだ。
つまり、こちらに向かって一斉に放たれたビームはトーラスカノン。
トールギスのスーパーバーニアを使いながら放たれるビームを回避する。
シャドウミラーの機体は、それこそ模擬戦で何度となくこのビームを相手にやり取りしている為に問題なく回避出来た。だが……幾ら精鋭揃いではあっても、連合軍側の機体にシャドウミラーと同じ練度を期待するのは無理だった。
通信を通して聞こえてくる、連合軍のパイロットの悲鳴。
それでも今の一撃で撃破されたのは1機で済んだらしい。
その代わり、他の機体が何機か手足を失うような損傷をしたらしいが。
幸いにも、俺達が乗ってきた戦艦の方にはビームが飛んでいなかったらしく、そっちは無傷だ。
「この威力はトーラスカノンか。ちっ、一体どうやってこれだけの量のトーラスを入手していたのやら。……それともやっぱり」
『MD、だろうな』
呟く綾子だが、ヘルメット越しにでも複雑な表情をしているのが分かる。
まぁ、自分の乗っているトーラスと同じ機体がMDとなっているのだから、色々と思うところもあるんだろう。
トーラスカノンの威力を考えれば、これは連合軍にとって厄介な事は間違いない。
どうやってバ
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