第11話
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らして厳しい表情でシャロンを見つめ、サラの様子にエリオットは冷や汗をかいた。
「ちなみにトヴァルさんはユミルでその”蛇の使徒”から一体どんな話を聞いたんですか?」
「ああ、それは――――」
そしてジョルジュの質問にトヴァルはユミルで知りえた情報――――結社の新たなる計画である”幻焔計画”での”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダの役目が現代の”騎神”という存在同士の戦いの舞台を導き、戦いを見守る事で、”蒼の騎神”の”起動者”がアリサ達”Z組”のクラスメイトであり、エレボニア全土でテロ活動を行っていたテロリストのリーダーでもあるクロウ・アームブラストである事、そして”灰の騎神”を駆る”起動者”がリィンである事を説明した。
「クロウ君がその”騎神”っていう存在の”起動者”………」
「……そう言えば学院が襲撃されたあの日、帝国解放戦線が駆る”機甲兵”をわたし達が無力化した後、他の”機甲兵”とは全く別物に見える人形に乗ったクロウが現れてわたし達を無力化して降伏しろって言っていたね。」
「うむ……まさに”格が違う”とはあの事を言うのだろう。幾ら機甲兵との戦いで疲弊していたとはいえ、私達は瞬く間に無力化されてしまったからな。」
事情を聞き終えたトワは呆けた表情で呟き、フィーの話に頷いたラウラは複雑そうな表情をした。
「えっと……今更だけど委員長とセリーヌって何者なの?」
「……ノルドでの”特別実習”やレグラムでの”特別実習”の時も不可思議な現象について知っていたようだが………」
「それは……セリーヌ、もう隠さなくてもいいわよね……?」
「”手遅れ”どころか”最悪”の状況なのだから、今更隠す必要なんてないわよ。」
エリオットとガイウスの疑問を聞いたエマは辛そうな表情で黙り込んだがすぐに決意の表情になってセリーヌに問いかけ、問いかけられたセリーヌは疲れた表情で答えた。その後エマとセリーヌは自分達の正体はエレボニア帝国に伝わり続けている伝承の一つである”魔女”がエマで、セリーヌはエマをサポートする使い魔という存在である事を説明した。
「エマがエレボニアに伝わっている伝承の”魔女”……」
「えっと……エマ君は”蒼の歌姫”であったクロチルダさんと知り合いのようだけど、クロチルダさんもそうなのか……?」
「はい。ヴィータ姉さんも私と同じ”魔女”で、”姉弟子”にあたります。魔女としては凄まじく優秀で、沢山の人に響く歌声も持っていて……私にとっては憧れの存在でした。禁を犯して故郷を出て行った今も………とても追いつける気はしません。そして……私が士官学院に入ったのは、”使命”のためでした。古より続く一族の末裔……”魔女の眷属”としての。」
「……”
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