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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
分からぬ出会い
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アルゴの用件を終えた俺は、軽く素振り100回とモンスター30体にソードスキルの練習と自分への特訓を行い、それも終わり今は街に戻ったところだ。

「さてと、お姫様は夢から覚めているかな?覚めてなかったら王子様のキスが必要か?」

そんな冗談を独り言で溢すが、不良の面をした俺がそんなことをすれば気持ち悪いので、首を振って止める。

「なんてな。キリトにそんなことしたら俺自身が死にたくなるようなもんだ」

そう言って『隠しログアウトスポットは嘘だった。情報を流したのは鼠のアルゴではなく、一般プレイヤーである』と書いた張り紙を貼って、宿屋へと向かっていく。



宿屋に入り俺達が取っている部屋の前に着いた。

部屋に着いた俺はドアに向かってノックをする。当たり前だいくら自分の部屋だからと言っても、ここはキリトの部屋でもあるしキリトは女だ。きちんとノックをするのは礼儀だ。

ノックをすれば、奥からキリトの声が聞こえた。

「はーい!どなたですかー?」

「キリト俺だ。入ってもいいか?」

俺の声が聞こえると、キリトは何だか少し嬉しくなったような声で返した。

「あ、ラグナ!入っても大丈夫だよ!」

「うぃ・・・・・」

キリトの了解を得られたため、俺は部屋に入るとキリトはいなかったが、隣からシャワーの音と「ふっふふっ、ふっふふっ、ふっふっふっふー」と鼻唄が聞こえた。

そう、お察しの通りこの部屋、というよりこの宿屋にはバスルームが付いている。キリトから聞かされたが普通の宿屋には風呂が付いていない、だが探しまくれば風呂付きの宿屋はある。

これは別の話だが、ホルンカの村で俺達が泊まった宿屋には風呂などなかった。風呂が無いことにキリトはあまり気にしていなかったが、キリトだって年頃の女の子。風呂ぐらい入ってサッパリしたいもの、だから俺は次の拠点に付いたときは全速力で風呂付きの宿屋を見つけ、そこに泊まった。

(その時のキリトの顔は嬉しさのあまり、輝いた笑顔となってたな。あの笑顔は忘れることはない)

そんなことを考えていると、風呂場にいるキリトから声を掛けられた。

「そう言えばラグナ、朝起きたときベッドにいなかったけど、どこ行ってたの?」

俺がいなかったことを聞かれ、別に隠すことでもないと思い喋ることにした。

「ああ、朝のトレーニングみたいなもんさ第一層の攻略も近いからな、きっちり力を付けて挑みたいからな」

「ふふっ、そっか・・・・・・・でもあんまり無理はしないでね。無理したら動ける体が上手く動かないから」

「へいよ。キリト様からの伝言は、しっかりと耳に入れておかなきゃな」

「ちゃーんと、耳に入れておいてね」

本当にキリトには言葉
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