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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
分からぬ出会い
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ま縦斬り直線ソードスキル《バーチカル》を放つ。

跳躍距離と狙いが上手くいったらしく、俺が放ったソードスキルは見事ルインコボルド・トルーパを真っ二つに斬った。
俺は降下しながら冷酷に言う。

「雑魚が・・・・消え失せろ!」

真っ二つに斬られたルインコボルド・トルーパーは、ずるっとでも言うかのように体が落ちると、そのままパリンとポリゴン片となって消えた。

俺は消えたルインコボルド・トルーパーを見送り、一度片手剣を勢いよく振って鞘に戻さぬまま倒れているプレイヤーの確認をする。

動けないのを見たところ、どうやら《一時的行動阻害(スタン)》になっているだけのようだ、それを見た俺は少し安堵する。

「どうやら・・・・大丈夫みたいだな」

確認を終えれば追い付いたアルゴが拍手をしながら、言ってきた。

パチパチパチパチッ!

「さすがはラグ坊。もはやソードスキルの扱い方は、オネーサン達ベータテスターを越えてるナ。いつ見ても惚れ惚れするヨ」

「鼠のアルゴにそう言われるのは有り難いが・・・・・まだまだってところさ、俺の目標はキリトを越えることだからな」

「ホウ、それはなんとも大きな目標だネ」


ソードスキルの扱い方を無駄に誉めてくるアルゴに、俺は警戒を抱き話を変えることにする。

「ところでアルゴ・・・・これでお前の用件は終わりだ。相棒が待ってるんでな俺は帰らせてもらう、このプレイヤーの介護は頼むぜ」

「アア、ご苦労さン・・・・・それにしてもオネーサンを(かた)ってデマ情報を拡散たぁ良い度胸ダ」

「情報屋も大変だよな〜。こんなデマ情報流されて気苦労してるんだから、まあ精々(せいぜい)気を付けろよ」

「おっ、なんだラグ坊?オネーサンのこと心配してくれるのカ」

「そんなんじゃねえよ・・・・ただお前がいなくなったら重要な情報が聞けなくなるから、俺やあいつが困るだけだ」

アルゴと話し合いながら、俺はアニールブレードを2、3回振って鞘に戻した。

「ビギナーさん生きてるカ?生きてるナ、ヨカッタヨカッタ」

アルゴはポーションを出現させ、《スタン》になっているプレイヤーに飲ませようとする。

「ホレ回復POT、飲みなサービスだヨ」

「じゃあ俺は帰る。デマ情報を流した犯人をとっちめたりするのは自分でやってくれよ。そんで例の件も頼むぜ」

「分かってるサ」

背を向けて動く俺は言い忘れたことを思い出し、背を向けたまま歩いてヒラヒラと手を振りながらアルゴに伝える。


「そうだ・・・・それとデマ情報は俺に任せろ。あの情報は鼠じゃなく一般プレイヤーが流した嘘情報って張り紙貼って伝えとくぜ」

「悪いなラグ坊、助かるヨ」

「また貸し1つだ。じゃあな」
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