暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
分からぬ出会い
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
されたのは今日ダ」

アルゴは俺の形相に驚いたらしく、隣に歩いていたが少し後ろへと下がった。
情報が流れたのが今日であることを知った俺は、フィールドを出るために全力で駆け出す。


「お、おいラグ坊!一体どこに行くんダ!?」

「・・・・・・決まってんだろ!今すぐ西の森の洞窟まで行くんだよ!こんな嘘情報の為に無駄な犠牲者を出したくはないからなっ!」

アルゴに顔を向け早口で済ませると、俺はまた前に顔を向け全速力で走り出す。

「ちょっと待てよラグ坊!?・・・・全くせっかちだナ。まあそう言うのオネーサンは嫌いじゃないゾ」















?side

私は、こんなところで終わるの?

《隠しログアウトスポット》があると聞いて、フィールドを出てこの森の奥の洞窟へと来てみれば、洞窟から気色悪い二足歩行する狼が現れれば、私に打撃攻撃を与え動けなくして迫ってきている。


(死ぬの?嘘だよね?夢だよね?こんなにあっけなく何も出来ずに終わるの?)

「・・・・嫌・・・・・・・そんなの、嫌よ・・・・私の人生を、戦い続けた15年を・・・・・・・・・こんな無様に終わらせるのは・・・・・絶対に嫌!」

私は動かない体を必死に動かそうとして、腰に差してあるレイピアへと手を出すも、私の手はレイピアに届こうとはしない。

「嫌・・・・嫌よ、まだ高校の入試だってあるのに・・・・・・現実に帰って、また一真と一緒に二人っきりで登下校したいのに・・・・・・・」

私は現実世界にいる弟のことを頭に浮かべ、涙を流した。
私はこのまま死ぬのを覚悟して。



「雑魚が・・・・消え失せろ!」

すると、パリン!と何かが割れるような音がした。私は涙を流したまま目を開けて確認してみると、赤黒いジャケットを着た人が私を吹っ飛ばした狼を消していた。

「どうやら・・・・大丈夫みたいだな」

私を助けてくれた人の声に顔を向けようとしたが、太陽の逆行で私を助けてくれた人の顔は分からなかった。

(誰なの?あなたは)



side out






西の森に入った俺は全速力で一番奥の洞窟まで走っている。

「早いよラグ坊!もうちょっと落ち着いてくれヨ!?」

後ろでアルゴが何かを言っているようだが、俺はそんなものに耳を傾けず、洞窟に向かっていく。



(見えた!あれが嘘情報で出た洞窟だな! !?)

目で視認できるほどに洞窟が確認できたが、洞窟の前には既に嘘情報に騙されやって来たアルゴと同じフード付きのマントを着たプレイヤー、それとプレイヤーを殺そうとする狼のモンスター《ルインコボルド・トルーパー》に向かって、俺は走りながら飛び上がりそのま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ