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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
分からぬ出会い
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悔した、アルゴと呼ばれた奴はフードの中でも分かるぐらいにニヤリと笑っていた。俺が肩に手を掛けたプレイヤーは《鼠のアルゴ》と呼ばれた情報屋だ。
ありとあらゆる情報を取り扱っており、その情報量は舌を巻くほどだ。
因みにアルゴはキリトと同じベータテスターであり、性別は女だ。キリトに紹介されたときは本当に驚いた。男のような口調で喋るから、てっきり男かと思ったがキリトとアルゴ自らが言って、フレンド登録して見てみたら完全に女だった。
「安心しロ。ラグ坊のスリーサイズ、オネーサンは全く知らないし調べてない、例え知ったり教えてもらっても誰にも教えないヨ。ま、ラグ坊自身が教えてくれるなら、オネーサンは嬉しいけど」
「ふざけんな!俺のスリーサイズは誰にも教えねえし教える気もねえよ!で、何の用だ?鼠」
俺はアルゴにそう言いながら、疲れを思いっきり表した顔を作り、右手で顔を覆う。
「そんなに嫌な顔をしなくても良いだろラグ坊〜。オネーサンと君との仲じゃないカ」
(はぁ〜。本当に疲れる)
言い忘れていたがアルゴは一人称が2つある。まず自分のこと「オネーサン」と言う、そんで2つ目が「オレっち」だ。こっちの方がよく使っているのに、何故か俺と会うときは「オネーサン」と言う始末だ。そのことについて聞いてみたが、「どんなに金を積まれても教えないヨ」とはぐらかされてしまった。
「とっとと用件を言え。お前が話し掛けるのは何か用があってのことだろ?」
「別にオネーサンはラグ坊に用があれば話し掛けるってわけでもないけド、ラグ坊の言うとおり用件と言うか頼みごとなんダ」
そう言うアルゴの表情は、珍しく真剣な表情であった。その真剣な表情に俺は、「歩きながら話すゾ」と言ってアルゴの隣を歩きながら話を聞く。
「実はナ、どこぞのプレイヤーがオネーサンの名前を利用してデマ情報を流したんダ」
「デマ情報?・・・・・そんなもん騙される奴がいんのかよ?」
流した理由は大抵分かるが、そんなことをして何になる?ベータテスターを陥れたいのか。それとも弱い自分を守りたいのか。こいういことをする奴は訳が分からん。
俺は生きててそんな事はしたこともない、やるんだったら徹底的にぶちのめすだけだ。
「騙される情報だから、困ってるのサ」
「一体どんな嘘情報を流されたんだよ?」
内容を聞いてみると、それはとんでもなく質の悪い情報であった。下手をすればこの情報を信じてまた何人かのプレイヤーが死ぬことになる。
「《隠しログアウトスポット》だヨ。西の森の一番奥にある洞窟にいるモンスターを倒せばログアウト出来るってナ」
「おい、その情報流して・・・・誰か死んでたりはしないよな!?」
「ッ!?・・・・安心しろラグ坊。このデマ情報が流
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